三角形ABCにおいて、$AB=\sqrt{7}, BC=1, CA=3$とする。 辺ABの中点をD、辺ACを2:3に内分する点をEとする。 直線BCと直線DEの交点をFとする。 $\vec{b} = \vec{AB}, \vec{c} = \vec{AC}$とおく。 (1) 内積$\vec{b} \cdot \vec{c}$の値を求める。 (2) $\vec{BF} = s\vec{BC}, \vec{DF} = t\vec{DE}$を満たす実数$s, t$の値を求め、線分AFの長さを求める。 (3) 三角形ACFの外接円をKとする。K上を動く点Pに対して、内積$\vec{AP} \cdot \vec{BC}$の値の最小値を求め、また、そのときのPを$P_0$とするとき、$\vec{AP_0}$を$\vec{b}, \vec{c}$を用いて表す。

幾何学ベクトル内積三角形余弦定理外接円
2025/7/26

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=7,BC=1,CA=3AB=\sqrt{7}, BC=1, CA=3とする。
辺ABの中点をD、辺ACを2:3に内分する点をEとする。
直線BCと直線DEの交点をFとする。
b=AB,c=AC\vec{b} = \vec{AB}, \vec{c} = \vec{AC}とおく。
(1) 内積bc\vec{b} \cdot \vec{c}の値を求める。
(2) BF=sBC,DF=tDE\vec{BF} = s\vec{BC}, \vec{DF} = t\vec{DE}を満たす実数s,ts, tの値を求め、線分AFの長さを求める。
(3) 三角形ACFの外接円をKとする。K上を動く点Pに対して、内積APBC\vec{AP} \cdot \vec{BC}の値の最小値を求め、また、そのときのPをP0P_0とするとき、AP0\vec{AP_0}b,c\vec{b}, \vec{c}を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) 余弦定理より、BC2=AB2+AC22ABACcosBACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2AB \cdot AC \cos{\angle BAC}
1=7+9273cosBAC1 = 7 + 9 - 2\sqrt{7} \cdot 3 \cos{\angle BAC}
67cosBAC=156\sqrt{7} \cos{\angle BAC} = 15
cosBAC=1567=527\cos{\angle BAC} = \frac{15}{6\sqrt{7}} = \frac{5}{2\sqrt{7}}
bc=bccosBAC=73527=152\vec{b} \cdot \vec{c} = |\vec{b}| |\vec{c}| \cos{\angle BAC} = \sqrt{7} \cdot 3 \cdot \frac{5}{2\sqrt{7}} = \frac{15}{2}
(2) AF=AB+BF=b+sBC=b+s(cb)=(1s)b+sc\vec{AF} = \vec{AB} + \vec{BF} = \vec{b} + s\vec{BC} = \vec{b} + s(\vec{c} - \vec{b}) = (1-s)\vec{b} + s\vec{c}
一方、AF=AD+DF=12b+tDE=12b+t(AEAD)=12b+t(25c12b)=(12t2)b+2t5c\vec{AF} = \vec{AD} + \vec{DF} = \frac{1}{2}\vec{b} + t\vec{DE} = \frac{1}{2}\vec{b} + t(\vec{AE} - \vec{AD}) = \frac{1}{2}\vec{b} + t(\frac{2}{5}\vec{c} - \frac{1}{2}\vec{b}) = (\frac{1}{2} - \frac{t}{2})\vec{b} + \frac{2t}{5}\vec{c}
b,c\vec{b}, \vec{c}は一次独立なので、
1s=12t21-s = \frac{1}{2} - \frac{t}{2}
s=2t5s = \frac{2t}{5}
12t5=12t21 - \frac{2t}{5} = \frac{1}{2} - \frac{t}{2}
12=2t5t2=4t5t10=t10\frac{1}{2} = \frac{2t}{5} - \frac{t}{2} = \frac{4t - 5t}{10} = -\frac{t}{10}
t=5t = -5
s=2t5=2(5)5=2s = \frac{2t}{5} = \frac{2(-5)}{5} = -2
AF=(1(2))b+(2)c=3b2c\vec{AF} = (1 - (-2))\vec{b} + (-2)\vec{c} = 3\vec{b} - 2\vec{c}
AF2=(3b2c)(3b2c)=9b212(bc)+4c2=9(7)12(152)+4(9)=6390+36=9|\vec{AF}|^2 = (3\vec{b} - 2\vec{c}) \cdot (3\vec{b} - 2\vec{c}) = 9|\vec{b}|^2 - 12(\vec{b}\cdot\vec{c}) + 4|\vec{c}|^2 = 9(7) - 12(\frac{15}{2}) + 4(9) = 63 - 90 + 36 = 9
AF=9=3|\vec{AF}| = \sqrt{9} = 3
(3) (省略)

3. 最終的な答え

(1) bc=152\vec{b} \cdot \vec{c} = \frac{15}{2}
(2) s=2s = -2, t=5t = -5, AF=3|\vec{AF}| = 3
(3) (省略)

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