半径2の円O上に、AB=1を満たす2点A, Bをとる。点Aにおいて円Oと接する直線をlとする。点Bを通りlに垂直な直線とlとの交点をHとするとき、AHの長さを求める問題。選択肢は、ア. 1/4, イ. 1/2, ウ. √3/2, エ. √15/4 である。

幾何学接線三角比余弦定理角度
2025/7/26

1. 問題の内容

半径2の円O上に、AB=1を満たす2点A, Bをとる。点Aにおいて円Oと接する直線をlとする。点Bを通りlに垂直な直線とlとの交点をHとするとき、AHの長さを求める問題。選択肢は、ア. 1/4, イ. 1/2, ウ. √3/2, エ. √15/4 である。

2. 解き方の手順

円Oの中心をOとする。OAとOBを結ぶ。AHは円Oの接線なので、OAはAHに垂直である。また、BHはlに垂直なので、AHにも垂直である。よって、OAとBHは平行である。
OAB=OBA\angle OAB = \angle OBA である。
HAB=90\angle HAB = 90^\circ である。
AOB=θ\angle AOB = \theta とすると、余弦定理より
AB2=OA2+OB22OAOBcosθAB^2 = OA^2 + OB^2 - 2OA \cdot OB \cos \theta
12=22+22222cosθ1^2 = 2^2 + 2^2 - 2 \cdot 2 \cdot 2 \cos \theta
1=4+48cosθ1 = 4 + 4 - 8 \cos \theta
8cosθ=78 \cos \theta = 7
cosθ=78\cos \theta = \frac{7}{8}
ここで、sin2θ+cos2θ=1 \sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1 より
sin2θ=1cos2θ=1(78)2=14964=1564\sin^2 \theta = 1 - \cos^2 \theta = 1 - (\frac{7}{8})^2 = 1 - \frac{49}{64} = \frac{15}{64}
sinθ=158\sin \theta = \frac{\sqrt{15}}{8}
OAB=α\angle OAB = \alpha とすると、2α+θ=1802 \alpha + \theta = 180^\circ なので
α=180θ2=90θ2\alpha = \frac{180^\circ - \theta}{2} = 90^\circ - \frac{\theta}{2}
HAB=90\angle HAB = 90^\circ であり、OAとBHが平行であるから、
HBA=OAB=α=90θ2\angle HBA = \angle OAB = \alpha = 90^\circ - \frac{\theta}{2}
AH=ABcos(HAB)=ABcos(90HBA)AH = AB \cos (\angle HAB) = AB \cos (90^\circ-\angle HBA)
sin(θ2)=1cosθ2=17/82=1/82=116=14\sin (\frac{\theta}{2}) = \sqrt{\frac{1-\cos \theta}{2}} = \sqrt{\frac{1-7/8}{2}} = \sqrt{\frac{1/8}{2}} = \sqrt{\frac{1}{16}} = \frac{1}{4}
AHB=90\angle AHB = 90^\circ より AH=ABsin(ABH)=ABsin(OAB)=ABsin(α)AH = AB \sin(\angle ABH) = AB \sin(\angle OAB) = AB \sin(\alpha)
sin(α)=sin(90θ2)=cos(θ2)=1+cosθ2=1+7/82=15/82=1516=154\sin (\alpha) = \sin (90^\circ - \frac{\theta}{2}) = \cos (\frac{\theta}{2}) = \sqrt{\frac{1+ \cos \theta}{2}} = \sqrt{\frac{1 + 7/8}{2}} = \sqrt{\frac{15/8}{2}} = \sqrt{\frac{15}{16}} = \frac{\sqrt{15}}{4}
したがって、AH=1×154=154AH = 1 \times \frac{\sqrt{15}}{4} = \frac{\sqrt{15}}{4}

3. 最終的な答え

エ. 154\frac{\sqrt{15}}{4}

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