半径2の円O上に、$AB = 1$を満たす2点A, Bをとる。点Aにおける円Oの接線を$l$とする。点Bを通り$l$に垂直な直線と$l$との交点をHとするとき、$AH$の長さを求める。

幾何学接線三平方の定理三角比
2025/7/26

1. 問題の内容

半径2の円O上に、AB=1AB = 1を満たす2点A, Bをとる。点Aにおける円Oの接線をllとする。点Bを通りllに垂直な直線とllとの交点をHとするとき、AHAHの長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、円の中心Oから弦ABに垂線OMを下ろすと、MはABの中点となる。
したがって、AM=12AM = \frac{1}{2}である。
直角三角形OAMにおいて、三平方の定理より、
OM2+AM2=OA2OM^2 + AM^2 = OA^2
OM2+(12)2=22OM^2 + (\frac{1}{2})^2 = 2^2
OM2+14=4OM^2 + \frac{1}{4} = 4
OM2=154OM^2 = \frac{15}{4}
OM=152OM = \frac{\sqrt{15}}{2}
次に、BHはllに垂直なので、AHと平行な半径OAを考える。
四角形OAHBを考えると、これは台形である。
さらに、点OからBHに垂線OKを下ろすと、四角形OAHKは長方形となる。
したがって、AK=OHAK = OHである。
また、直角三角形OBKにおいて、
OB2=OK2+BK2OB^2 = OK^2 + BK^2
OB=2OB = 2であり、OK=AHOK = AHである。また、BK=BHHK=BHAO=BH2BK = BH - HK = BH - AO = BH - 2
ここで、BH=OMBH = OMより、BH=152BH = \frac{\sqrt{15}}{2}
よって、BK=1522BK = \frac{\sqrt{15}}{2} - 2
したがって、22=AH2+(1522)22^2 = AH^2 + (\frac{\sqrt{15}}{2} - 2)^2
4=AH2+154215+44 = AH^2 + \frac{15}{4} - 2\sqrt{15} + 4
AH2=154+215AH^2 = - \frac{15}{4} + 2\sqrt{15}
OからABへ垂線を下ろした点をMとする。AM = 1/2。
円Oの中心からlへ垂線を下ろすと、これはAを通る。
点Bからlに垂線を下ろし、その交点をHとする。
△OAMで、OA^2 = OM^2 + AM^2。OM = √(4 - 1/4) = √15 / 2。
AH = xとすると、BH = OM = √15 / 2。
△ABHを考える。AB = 1, AH = x, BH = √15 / 2。
円Oの中心を通り、BHに平行な線を引くと、lとの交点をIとする。AI = BH = √15 / 2。
AHとBIは平行。AB = 1なので、AIHから何か計算できないか。
最終的な答えを求める方針を変更する。
OAB=θ\angle OAB = \thetaとおくと、cosθ=12×2=14\cos{\theta} = \frac{1}{2 \times 2} = \frac{1}{4}
HAB=π2θ\angle HAB = \frac{\pi}{2} - \theta
AH=ABcos(π2θ)=sinθAH = AB \cos{(\frac{\pi}{2} - \theta)} = \sin{\theta}
sin2θ+cos2θ=1\sin^2{\theta} + \cos^2{\theta} = 1より、
sin2θ=1(14)2=1116=1516\sin^2{\theta} = 1 - (\frac{1}{4})^2 = 1 - \frac{1}{16} = \frac{15}{16}
sinθ=1516=154\sin{\theta} = \sqrt{\frac{15}{16}} = \frac{\sqrt{15}}{4}
よって、AH=154AH = \frac{\sqrt{15}}{4}

3. 最終的な答え

154\frac{\sqrt{15}}{4}

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