極限 $\lim_{x \to \frac{\pi}{2}} \frac{ax+b}{\cos x} = 3$ が成立するように、定数 $a, b$ の値を求める。

解析学極限関数の極限不定形ロピタルの定理
2025/7/23

1. 問題の内容

極限 limxπ2ax+bcosx=3\lim_{x \to \frac{\pi}{2}} \frac{ax+b}{\cos x} = 3 が成立するように、定数 a,ba, b の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、xπ2x \to \frac{\pi}{2} のとき、cosx0\cos x \to 0 なので、極限が存在するためには、分子も 00 に収束する必要がある。
したがって、
a\frac{\pi}{2} + b = 0
が成り立つ。これから、b=aπ2b = -a\frac{\pi}{2} となる。
これを元の式に代入すると、
\lim_{x \to \frac{\pi}{2}} \frac{ax - a\frac{\pi}{2}}{\cos x} = \lim_{x \to \frac{\pi}{2}} \frac{a(x - \frac{\pi}{2})}{\cos x} = 3
となる。ここで、xπ2=tx - \frac{\pi}{2} = t とおくと、x=t+π2x = t + \frac{\pi}{2} となり、xπ2x \to \frac{\pi}{2} のとき、t0t \to 0 なので、
\lim_{t \to 0} \frac{at}{\cos(t + \frac{\pi}{2})} = \lim_{t \to 0} \frac{at}{-\sin t} = 3
となる。
\lim_{t \to 0} \frac{\sin t}{t} = 1
であるから、
\lim_{t \to 0} \frac{at}{-\sin t} = \lim_{t \to 0} -a \frac{t}{\sin t} = -a \cdot 1 = -a = 3
となる。よって、a=3a = -3 である。
b=aπ2b = -a\frac{\pi}{2} であったから、b=(3)π2=3π2b = -(-3)\frac{\pi}{2} = \frac{3\pi}{2} となる。

3. 最終的な答え

a=3a = -3, b=3π2b = \frac{3\pi}{2}

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