1. 問題の内容
領域 が で定義されるとき、二重積分 を計算せよ。
2. 解き方の手順
まず、積分領域 を考えます。 は、x-y平面上のひし形を表します。具体的には、以下の4つの直線で囲まれた領域です。
\begin{itemize}
\item
\item
\item
\item
\end{itemize}
この領域での二重積分 を計算します。領域 は 軸と 軸に関して対称であるため、積分は以下のように分割して考えることができます。
領域 は4つの象限に分割できます。積分関数 は、 と の両方が奇関数であるため、第1象限の積分と第3象限の積分は符号が同じで絶対値が等しく、第2象限の積分と第4象限の積分は符号が同じで絶対値が等しくなります。さらに、第1象限の積分と第4象限の積分は符号が逆で絶対値が等しく、第2象限の積分と第3象限の積分は符号が逆で絶対値が等しくなります。したがって、領域全体での積分は 0 になります。
厳密に計算する場合は、積分を4つの領域に分割して計算します。
\begin{itemize}
\item 第1象限: ,
\item 第2象限: ,
\item 第3象限: ,
\item 第4象限: ,
\end{itemize}
したがって、積分は以下のようになります。
しかし、 は奇関数であり、積分領域は 軸、 軸に関して対称なので、積分は 0 になります。
3. 最終的な答え
0