関数 $f(x) = x\sin x$ について、$f'(x)$ が区間 $(\frac{\pi}{2}, \pi)$ で減少し、$f(x)$ が区間 $(\frac{\pi}{2}, \pi)$ で極大値をとることを示す問題です。
2025/7/23
1. 問題の内容
関数 について、 が区間 で減少し、 が区間 で極大値をとることを示す問題です。
2. 解き方の手順
(1) を計算します。
(2) を計算します。
(3) において、 を示します。これは、 が減少関数であることを意味します。
(4) および を計算し、区間 内に となる点が存在することを示します。
(5) となる点を とすると、 では 、 では となることを確認し、 が で極大値をとることを示します。
(1) より、積の微分公式を用いて、 を計算します。
(2) より、 を計算します。
(3) のとき、 であり、 です。また、 なので、 です。したがって、
となります。よって、 は区間 で減少します。
(4)
は連続関数であり、区間 で減少することから、中間値の定理より、区間 に となる点 が少なくとも1つ存在します。
(5) を となる点とします。 は減少関数なので、 では 、 では となります。したがって、 は で極大値をとります。
3. 最終的な答え
は、区間 で極大値をとる。