この問題は以下の内容を含みます。 (1) 1から100までの全ての整数の和を求める。 (2) 1から100までの全ての奇数の和を求める。 (3) 等比数列 $2, \frac{2}{3}, \frac{2}{9}, \frac{2}{27}, ...$ の初項から第n項までの和を求める。 (4) $S_n = 4 + 4r + 4r^2 + ... + 4r^{n-1}$ を計算する(ただし、$r \neq 1$)。 (5) $\lim_{n \to \infty} S_n$ が収束する $r$ の範囲を求める。

代数学数列等差数列等比数列級数極限
2025/7/23

1. 問題の内容

この問題は以下の内容を含みます。
(1) 1から100までの全ての整数の和を求める。
(2) 1から100までの全ての奇数の和を求める。
(3) 等比数列 2,23,29,227,...2, \frac{2}{3}, \frac{2}{9}, \frac{2}{27}, ... の初項から第n項までの和を求める。
(4) Sn=4+4r+4r2+...+4rn1S_n = 4 + 4r + 4r^2 + ... + 4r^{n-1} を計算する(ただし、r1r \neq 1)。
(5) limnSn\lim_{n \to \infty} S_n が収束する rr の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 1から100までの整数の和は、等差数列の和の公式を用いて計算できます。初項は1、末項は100、項数は100なので、和は 100(1+100)2\frac{100(1+100)}{2} で求められます。
(2) 1から100までの奇数の和も、等差数列の和の公式を用いて計算できます。初項は1、末項は99、項数は50なので、和は 50(1+99)2\frac{50(1+99)}{2} で求められます。
(3) 与えられた等比数列の初項は2、公比は 13\frac{1}{3} です。初項から第n項までの和 SnS_n は、等比数列の和の公式 Sn=a(1rn)1rS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r} を用いて計算できます。ここで、a=2a=2, r=13r=\frac{1}{3} なので、Sn=2(1(13)n)113=2(1(13)n)23=3(1(13)n)S_n = \frac{2(1-(\frac{1}{3})^n)}{1-\frac{1}{3}} = \frac{2(1-(\frac{1}{3})^n)}{\frac{2}{3}} = 3(1-(\frac{1}{3})^n)
(4) Sn=4+4r+4r2+...+4rn1S_n = 4 + 4r + 4r^2 + ... + 4r^{n-1} は、初項4、公比rの等比数列の和です。等比数列の和の公式 Sn=a(1rn)1rS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r} を用いると、Sn=4(1rn)1rS_n = \frac{4(1-r^n)}{1-r} となります。
(5) limnSn=limn4(1rn)1r\lim_{n \to \infty} S_n = \lim_{n \to \infty} \frac{4(1-r^n)}{1-r} が収束するためには、limnrn\lim_{n \to \infty} r^n が収束する必要があります。これは r<1|r| < 1 のとき、つまり 1<r<1-1 < r < 1 のときに成り立ちます。このとき、limnrn=0\lim_{n \to \infty} r^n = 0 なので、limnSn=4(10)1r=41r\lim_{n \to \infty} S_n = \frac{4(1-0)}{1-r} = \frac{4}{1-r} となります。

3. 最終的な答え

(1) 1から100までの整数の和: 100(1+100)2=5050\frac{100(1+100)}{2} = 5050
(2) 1から100までの奇数の和: 50(1+99)2=2500\frac{50(1+99)}{2} = 2500
(3) 等比数列の初項から第n項までの和: 3(1(13)n)3(1-(\frac{1}{3})^n)
(4) Sn=4(1rn)1rS_n = \frac{4(1-r^n)}{1-r}
(5) limnSn\lim_{n \to \infty} S_n が収束する rr の範囲: 1<r<1-1 < r < 1

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