行列式を直接計算するのは大変なので、行基本変形を用いて計算を簡単にする。
まず、1行目を2倍したものを3行目から引く。
A→3−20−3−14−3721−6−21−10−5 次に、1行目を4行目に足す。
3−20−3−14−3721−6−21−10−5→3−200−14−3621−601−10−4 次に、2行目を23倍したものを4行目に足す。 3−200−14−3621−601−10−4→3−200−14−3021−631−10−7 ここで、2行目を足す変形は、行列式の値を変えない。したがって、
∣A∣=3−200−14−3021−631−10−7 さらに3行目を-2倍したものを4行目に足す
3−200−14−3021−631−10−7→3−200−14−3021−6−91−10−7 と変形しなくて良い
3行目で展開する。
∣A∣=3⋅4−301−63−10−7 =3(4(42−0)−1(21−0)−1(−9−0)) =3(4(42)−21+9) =3(168−21+9) (2) 逆行列 A−1 の (3,4) 成分の計算 A−1 の (3,4) 成分は、∣A∣1C43 で求められる。 ここで、C43 は A の (4,3) 余因子であり、(−1)4+3det(A34) に等しい。 A34 は A から 3行目と 4列目を取り除いた行列である。 A34=3−2−3−1471−1−5 det(A34)=3(4(−5)−(−1)(7))−(−1)((−2)(−5)−(−1)(−3))+1((−2)(7)−4(−3)) =3(−20+7)+(10−3)+(−14+12) =3(−13)+7−2 =−39+7−2 C43=(−1)4+3det(A34)=(−1)(−34)=34 したがって、逆行列の (3,4) 成分は ∣A∣1C43=46834=23417