積分方程式 $\int_a^x tf(t) dt = -\frac{1}{x} + 1$ を満たす定数 $a$ の値を求める問題です。ただし、$x > 0$ とします。

解析学積分方程式微分積分学の基本定理積分微分
2025/7/23

1. 問題の内容

積分方程式 axtf(t)dt=1x+1\int_a^x tf(t) dt = -\frac{1}{x} + 1 を満たす定数 aa の値を求める問題です。ただし、x>0x > 0 とします。

2. 解き方の手順

まず、与えられた積分方程式の両辺を xx で微分します。
積分区間の上限に xx が含まれているので、微分積分学の基本定理を利用します。
ddxaxtf(t)dt=xf(x)\frac{d}{dx} \int_a^x tf(t) dt = xf(x) となります。
また、1x+1-\frac{1}{x} + 1xx で微分すると 1x2\frac{1}{x^2} となります。
したがって、xf(x)=1x2xf(x) = \frac{1}{x^2} が得られ、これから f(x)=1x3f(x) = \frac{1}{x^3} となります。
次に、f(t)=1t3f(t) = \frac{1}{t^3} を元の積分方程式に代入します。
axt1t3dt=ax1t2dt=1x+1\int_a^x t \cdot \frac{1}{t^3} dt = \int_a^x \frac{1}{t^2} dt = -\frac{1}{x} + 1
ax1t2dt=[1t]ax=1x(1a)=1x+1a\int_a^x \frac{1}{t^2} dt = \left[ -\frac{1}{t} \right]_a^x = -\frac{1}{x} - \left( -\frac{1}{a} \right) = -\frac{1}{x} + \frac{1}{a}
したがって、1x+1a=1x+1-\frac{1}{x} + \frac{1}{a} = -\frac{1}{x} + 1 となり、1a=1 \frac{1}{a} = 1 が導かれます。

3. 最終的な答え

a=1a = 1

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