(1) 白玉4個、赤玉8個が入った袋から2個同時に取り出すとき、2個とも白玉である確率を求める。 (2) 白玉3個、赤玉7個が入った袋から3個同時に取り出すとき、白玉1個、赤玉2個である確率を求める。 (3) 4枚の数字カード1, 2, 3, 4を並べて4桁の数を作るとき、その数が奇数である確率を求める。ただし、同じカードは2度以上使わない。 (4) 10個の製品の中に2個の不良品が入っている。その中から同時に3個の製品を取り出すとき、不良品が1個だけ含まれる確率を求める。

確率論・統計学確率組み合わせ順列事象
2025/7/23

1. 問題の内容

(1) 白玉4個、赤玉8個が入った袋から2個同時に取り出すとき、2個とも白玉である確率を求める。
(2) 白玉3個、赤玉7個が入った袋から3個同時に取り出すとき、白玉1個、赤玉2個である確率を求める。
(3) 4枚の数字カード1, 2, 3, 4を並べて4桁の数を作るとき、その数が奇数である確率を求める。ただし、同じカードは2度以上使わない。
(4) 10個の製品の中に2個の不良品が入っている。その中から同時に3個の製品を取り出すとき、不良品が1個だけ含まれる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1)
全事象は、12個から2個を選ぶ組み合わせなので、 12C2=12×112×1=66_{12}C_2 = \frac{12 \times 11}{2 \times 1} = 66 通り。
2個とも白玉である場合は、4個の白玉から2個を選ぶ組み合わせなので、 4C2=4×32×1=6_{4}C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 通り。
したがって、確率は 666=111\frac{6}{66} = \frac{1}{11}
(2)
全事象は、10個から3個を選ぶ組み合わせなので、 10C3=10×9×83×2×1=120_{10}C_3 = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 120 通り。
白玉1個、赤玉2個である場合は、3個の白玉から1個を選び、7個の赤玉から2個を選ぶ組み合わせなので、 3C1×7C2=3×7×62×1=3×21=63_{3}C_1 \times _{7}C_2 = 3 \times \frac{7 \times 6}{2 \times 1} = 3 \times 21 = 63 通り。
したがって、確率は 63120=2140\frac{63}{120} = \frac{21}{40}
(3)
全事象は、4枚のカードを並べる順列なので、 4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24 通り。
4桁の数が奇数になるのは、一の位が1または3の場合である。
一の位が1の場合、残りの3桁は2, 3, 4を並べるので 3!=63! = 6 通り。
一の位が3の場合、残りの3桁は1, 2, 4を並べるので 3!=63! = 6 通り。
したがって、奇数になるのは 6+6=126 + 6 = 12 通り。
確率は 1224=12\frac{12}{24} = \frac{1}{2}
(4)
全事象は、10個から3個を選ぶ組み合わせなので、 10C3=10×9×83×2×1=120_{10}C_3 = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 120 通り。
不良品が1個だけ含まれる場合は、2個の不良品から1個を選び、8個の良品から2個を選ぶ組み合わせなので、 2C1×8C2=2×8×72×1=2×28=56_{2}C_1 \times _{8}C_2 = 2 \times \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 2 \times 28 = 56 通り。
したがって、確率は 56120=715\frac{56}{120} = \frac{7}{15}

3. 最終的な答え

(1) 111\frac{1}{11}
(2) 2140\frac{21}{40}
(3) 12\frac{1}{2}
(4) 715\frac{7}{15}

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