(1) 4回目にAが勝ち、勝負がつくのは、4回目に表が出て、それまでの3回で表が2回、裏が1回出ている場合である。
3回のうち2回が表、1回が裏である確率は、二項定理より
(23)(21)2(21)1=3⋅81=83 4回目に表が出る確率は 21 である。 したがって、求める確率は
83⋅21=163 (2)
Aが勝つのは、3回目に勝つ、4回目に勝つ、5回目に勝つ…という場合がある。
Aが3回目に勝つ確率は、3回連続で表が出る確率なので (21)3=81 Aが4回目に勝つ確率は、(1)で求めた 163 Aが5回目に勝つ確率は、4回目までに表が2回、裏が1回以下で、5回目に表が出る場合である。
4回までに表が2回、裏が1回の確率は (24)(21)2(21)2=6⋅161=166 4回までに表が1回、裏が0回の確率は (14)(21)1(21)3=4⋅161=164 4回までに表が0回、裏が0回の確率はありえない。
よって、Aが5回目に勝つ確率は (166+164)⋅21=1610⋅21=165 Aが勝つ確率は、無限級数で表せる。
Aが勝つ確率をP(A)、Bが勝つ確率をP(B)とすると、P(A)+P(B)=1が成り立つ。 Aが勝つ確率を直接計算する代わりに、Bが勝つ確率を計算する。
Bが2回目に勝つ確率は、2回連続で裏が出る確率なので(21)2=41 Bが3回目に勝つ確率は、2回目までに表が0回、裏が1回で、3回目に裏が出る場合である。
2回目までに表が0回、裏が1回の確率は (12)(21)1(21)1=42=21 よって、Bが3回目に勝つ確率は 21⋅21=41 Bが勝つ確率は、表が3回出る前に、裏が2回出る確率である。
Bが勝つパターンは以下の通りである。
BB
TBB
BTB
TBTB
BTBT
TBTTB
BTTTB
TTBB
TBTTB
BTTTB
41+82+163=1611 Aが勝つ確率 =81+163=165 Bが勝つ確率 =1−165=1611 別解:
Aが勝つのは表が3回出る場合、Bが勝つのは裏が2回出る場合。
Aが勝つ確率をP(A), Bが勝つ確率をP(B)とする。
コインを5回投げる時、表が3回以上出る確率を考える。
表が3回出る確率は(35)(1/2)5=10/32 表が4回出る確率は(45)(1/2)5=5/32 表が5回出る確率は(55)(1/2)5=1/32 合計は16/32=1/2