## 問題の解答

確率論・統計学順列組合せ場合の数
2025/7/24
## 問題の解答
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1. 問題の内容

**1.** 子ども3人と大人2人が1列に並ぶときの並び方について、以下の条件を満たす場合の数を求める。
(1) 特定の大人Aと特定の子どもBが隣り合う。
(2) 子どもは子ども、大人は大人でそれぞれ続いて並ぶ。
**2.** 高校生4人と中学生6人の中から4人を選ぶときの選び方について、以下の条件を満たす場合の数を求める。
(1) すべての選び方
(2) 高校生2人、中学生2人を選ぶ。
(3) 特定の2人AとBが含まれる。
(4) 高校生が少なくとも1人含まれる。
**3.** 異なる9枚の色紙を分けるときの分け方について、以下の条件を満たす場合の数を求める。
(1) 3枚ずつ3人に分ける。
(2) 3枚ずつ3組に分ける。
**4.** 7つの文字 a, b, c, d, e, f, g をすべて使って1列に並べるときの並べ方について、以下の条件を満たす場合の数を求める。
(1) bがdより右側にある。
(2) a, c, e, g がこの順に並ぶ。
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2. 解き方の手順

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1. 子どもと大人の並び方**

(1) 特定の大人Aと特定の子どもBが隣り合う場合:
まず、AとBを1つの組として考えます。この組と残りの子ども2人と大人1人の計4つを並べる方法は 4!4! 通りあります。さらに、AとBの並び順はABとBAの2通りあります。
したがって、4!×2=24×2=484! \times 2 = 24 \times 2 = 48 通り。
(2) 子どもは子ども、大人は大人でそれぞれ続いて並ぶ場合:
子どもの並び方は 3!3! 通り、大人の並び方は 2!2! 通り。そして、子どものグループと大人のグループの並び方は2通り(子どもが先か、大人が先か)。
したがって、3!×2!×2=6×2×2=243! \times 2! \times 2 = 6 \times 2 \times 2 = 24 通り。
**

2. 高校生と中学生の選び方**

(1) すべての選び方:
10人から4人を選ぶので、10C4=10!4!6!=10×9×8×74×3×2×1=210_{10}C_4 = \frac{10!}{4!6!} = \frac{10\times9\times8\times7}{4\times3\times2\times1} = 210 通り。
(2) 高校生2人、中学生2人を選ぶ:
高校生4人から2人を選ぶ方法は 4C2=4!2!2!=4×32×1=6_{4}C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4\times3}{2\times1} = 6 通り。
中学生6人から2人を選ぶ方法は 6C2=6!2!4!=6×52×1=15_{6}C_2 = \frac{6!}{2!4!} = \frac{6\times5}{2\times1} = 15 通り。
したがって、6×15=906 \times 15 = 90 通り。
(3) 特定の2人AとBが含まれる:
AとBの組み合わせは、(A,B) = (高校生,高校生), (高校生,中学生), (中学生, 中学生) の3パターン。
* (A,B) = (高校生,高校生)の場合: 残りの2人は8人から選ぶので、8C2=28_{8}C_2 = 28通り。
* (A,B) = (中学生,中学生)の場合: 残りの2人は8人から選ぶので、8C2=28_{8}C_2 = 28通り。
* (A,B) = (高校生,中学生)の場合: 残りの2人は8人から選ぶので、8C2=28_{8}C_2 = 28通り。
したがって、28通り。
(4) 高校生が少なくとも1人含まれる:
全体の選び方から、高校生が1人も含まれない場合(全員中学生)の選び方を引く。
全員中学生の選び方は 6C4=6!4!2!=6×52×1=15_{6}C_4 = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6\times5}{2\times1} = 15 通り。
したがって、21015=195210 - 15 = 195 通り。
**

3. 色紙の分け方**

(1) 3枚ずつ3人に分ける:
まず、9枚から3枚を選んで1人目に渡す方法は 9C3=9!3!6!=9×8×73×2×1=84_{9}C_3 = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9\times8\times7}{3\times2\times1} = 84 通り。
次に、残りの6枚から3枚を選んで2人目に渡す方法は 6C3=6!3!3!=6×5×43×2×1=20_{6}C_3 = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6\times5\times4}{3\times2\times1} = 20 通り。
最後に、残りの3枚を3人目に渡す方法は 3C3=1_{3}C_3 = 1 通り。
したがって、84×20×1=168084 \times 20 \times 1 = 1680 通り。
(2) 3枚ずつ3組に分ける:
3人に分ける場合と違い、組に区別がないため、3!で割る必要があります。
したがって、1680/3!=1680/6=2801680 / 3! = 1680 / 6 = 280 通り。
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4. 文字の並べ方**

(1) bがdより右側にある:
7つの文字を並べる方法は 7!=50407! = 5040 通り。bとdの位置関係を考えると、bがdより右にある場合と、dがbより右にある場合は同数である。したがって、全体の半分がbがdより右にある場合なので、5040/2=25205040 / 2 = 2520 通り。
(2) a, c, e, g がこの順に並ぶ:
a, c, e, g を同じ文字 ○ と考えて、○, ○, ○, ○, b, d, f の7つの文字を並べる方法を考える。
これは 7!4!=7×6×5=210\frac{7!}{4!} = 7 \times 6 \times 5 = 210 通り。
並べた後、左から順にa, c, e, gを割り当てれば、a, c, e, g がこの順に並ぶ並び方が得られる。
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3. 最終的な答え

**1.**
(1) 48通り
(2) 24通り
**2.**
(1) 210通り
(2) 90通り
(3) 28通り
(4) 195通り
**3.**
(1) 1680通り
(2) 280通り
**4.**
(1) 2520通り
(2) 210通り

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