問題は2つの部分から構成されています。 I. サイコロを$n$回($n \geq 2$)投げたとき、出た目の最小公倍数を$m$とする。 (1) $m=2$となる確率を求めよ。 (2) $m=4$となる確率を求めよ。 II. 最大2回のじゃんけんから成るゲームを、次のルール(A), (B), (C)に従って$n$人($n \geq 3$)で行う。 (A) $n$人で1回目のじゃんけんをして1人の勝者が決まったら、ゲームを終了する。 (B) $n$人で1回目のじゃんけんをして2人以上$n-1$人以下の勝者が決まったら、勝ち残った者だけで2回目のじゃんけんをし、ゲームを終了する。 (C) $n$人で1回目のじゃんけんをして誰も勝たなかったら、全員で2回目のじゃんけんをし、ゲームを終了する。 $n$人で1回目のじゃんけんをして$k$人($1 \leq k \leq n-1$)が勝つ確率を$P_k$とする。 (1) $P_1$を求めよ。 (2) $2 \leq k \leq n-1$のとき、$P_k$を求めよ。 (3) 1回目のじゃんけんで誰も勝たない確率を求めよ。
2025/7/25
1. 問題の内容
問題は2つの部分から構成されています。
I. サイコロを回()投げたとき、出た目の最小公倍数をとする。
(1) となる確率を求めよ。
(2) となる確率を求めよ。
II. 最大2回のじゃんけんから成るゲームを、次のルール(A), (B), (C)に従って人()で行う。
(A) 人で1回目のじゃんけんをして1人の勝者が決まったら、ゲームを終了する。
(B) 人で1回目のじゃんけんをして2人以上人以下の勝者が決まったら、勝ち残った者だけで2回目のじゃんけんをし、ゲームを終了する。
(C) 人で1回目のじゃんけんをして誰も勝たなかったら、全員で2回目のじゃんけんをし、ゲームを終了する。
人で1回目のじゃんけんをして人()が勝つ確率をとする。
(1) を求めよ。
(2) のとき、を求めよ。
(3) 1回目のじゃんけんで誰も勝たない確率を求めよ。
2. 解き方の手順
I. (1) となる確率
回のうち少なくとも1回は2が出て、それ以外は1か3か5が出れば良い。
全体から全て奇数が出る場合と全て1か3か5以外が出る場合を引けばよい。
全体は通り。
全て奇数の場合は通り。
全て1か3か5以外の場合は通り。
よって、通り。
しかし、全て奇数で一度も2が出ない場合の確率は、
少なくとも1回は2が出て、他の目は1,3,5となる確率は
となるのは、少なくとも1回2が出て、かつ他の目は1,3,5のみ。
全事象から以外の目が出た場合を引く。次にが出ずに全て奇数だったを足す。
となる確率:
I. (2) となる確率
回のうち少なくとも1回は4が出て、それ以外は1,2,3,5が出れば良い。また、少なくとも1回は2が出ることが必要。
少なくとも1回4が出て、他の目は1,2,3,5で2が一度も出ない確率を求め、引く必要がある。
となるためには、4が少なくとも1回出て、他の数は1,2,3,5のいずれか。かつ、1,3,5だけではならない。
確率:
II. (1) を求めよ。
人の中から1人だけが勝つ確率。
1人が勝つためには、他の人が負ける必要がある。
人から1人を選ぶ方法は通り。
勝つ手を1つ決めると、負ける手のパターンは1通りに決まる。
したがって、
II. (2) のとき、を求めよ。
人の中から人が勝つ確率は、通り。
勝つ手を1つ決めると、負ける手のパターンは1通りに決まる。
したがって、
II. (3) 1回目のじゃんけんで誰も勝たない確率を求めよ。
全員が同じ手を出す確率。
全員がグー、チョキ、パーのいずれかを出す確率はそれぞれ。
したがって、確率は
3. 最終的な答え
I. (1)
I. (2) 確率は一旦保留
II. (1)
II. (2)
II. (3)