あるサイコロを300回投げた結果が表に示されている。このサイコロが公正である(どの面も確率 1/6 で出る)と言えるかどうかを、有意水準 5% で検定する。
2025/7/25
1. 問題の内容
あるサイコロを300回投げた結果が表に示されている。このサイコロが公正である(どの面も確率 1/6 で出る)と言えるかどうかを、有意水準 5% で検定する。
2. 解き方の手順
まず、帰無仮説と対立仮説を設定する。
* 帰無仮説:サイコロは公正である(どの面も出る確率は 1/6)。
* 対立仮説:サイコロは公正ではない(少なくとも1つの面の出る確率が 1/6 と異なる)。
次に、期待度数を計算する。サイコロが公正であれば、各面の期待度数は となる。
次に、カイ二乗統計量を計算する。カイ二乗統計量 は、次のように計算される。
ここで、 は 番目の面の観測度数、 は 番目の面の期待度数、 は面の数(この場合は 6)である。
観測度数と期待度数を用いて を計算する。
自由度を計算する。自由度は である。
有意水準 5% で、自由度 5 のカイ二乗分布の臨界値をカイ二乗分布表から求める。この値は11.070である。
計算したカイ二乗統計量(11.64)を臨界値(11.070)と比較する。
カイ二乗統計量 > 臨界値なので、帰無仮説を棄却する。
3. 最終的な答え
有意水準 5% で、サイコロは公正であるとは言えない。