東京の400世帯の35%がテレビ番組を視聴し、大阪の300世帯の27%が同じ番組を視聴している。東京の方が大阪よりも番組が人気があるかを、有意水準5%で検定する。検定統計量を小数第3位まで求める。また、空欄を埋める。
2025/7/25
1. 問題の内容
東京の400世帯の35%がテレビ番組を視聴し、大阪の300世帯の27%が同じ番組を視聴している。東京の方が大阪よりも番組が人気があるかを、有意水準5%で検定する。検定統計量を小数第3位まで求める。また、空欄を埋める。
2. 解き方の手順
この問題は、2つの母比率の差の検定を行う問題です。
まず、帰無仮説と対立仮説を設定します。
帰無仮説(H0):東京と大阪で番組の視聴率に差がない()。
対立仮説(H1):東京の方が大阪よりも番組の視聴率が高い()。
次に、検定統計量を計算します。
東京の標本比率:
大阪の標本比率:
東京のサンプルサイズ:
大阪のサンプルサイズ:
合同標本比率(pooled proportion)を計算します。
\hat{p} = \frac{n_1 p_1 + n_2 p_2}{n_1 + n_2} = \frac{400(0.35) + 300(0.27)}{400 + 300} = \frac{140 + 81}{700} = \frac{221}{700} \approx 0.3157
検定統計量zを計算します。
z = \frac{p_1 - p_2}{\sqrt{\hat{p}(1-\hat{p})(\frac{1}{n_1} + \frac{1}{n_2})}} = \frac{0.35 - 0.27}{\sqrt{0.3157(1-0.3157)(\frac{1}{400} + \frac{1}{300})}}
z = \frac{0.08}{\sqrt{0.3157(0.6843)(\frac{7}{1200})}} = \frac{0.08}{\sqrt{0.2160 * 0.005833}} = \frac{0.08}{\sqrt{0.00126}} \approx \frac{0.08}{0.0355} \approx 2.254
検定統計量は約2.254となります。
有意水準5%における片側検定の棄却点は、z = 1.645です。
検定統計量が棄却点よりも大きいため、帰無仮説は棄却されます。
したがって、この検定は右側検定を行う。前の問題で与えられた検定統計量に対して棄却点は1.645であることから仮説は棄却される。よって、東京のほうが大阪よりその番組が人気がある。
3. 最終的な答え
* 検定統計量: 2.254
* この検定は:右側検定
* 前の問題で与えられた検定統計量に対して棄却点は:1.645
* であることから仮説は:棄却される
* よって、東京のほうが大阪よりその番組が人気:がある