A, Bの2つのチームが試合を行い、先に4勝したチームが優勝する。各試合において、両チームの勝つ確率はそれぞれ$\frac{1}{2}$であり、引き分けはないものとする。 (1) 4試合目で勝負が決まる確率を求めよ。 (2) 6試合目で勝負が決まる確率を求めよ。

確率論・統計学確率二項係数組み合わせ
2025/7/25

1. 問題の内容

A, Bの2つのチームが試合を行い、先に4勝したチームが優勝する。各試合において、両チームの勝つ確率はそれぞれ12\frac{1}{2}であり、引き分けはないものとする。
(1) 4試合目で勝負が決まる確率を求めよ。
(2) 6試合目で勝負が決まる確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 4試合目で勝負が決まる場合、どちらかのチームが4連勝する必要があります。Aチームが4連勝する確率は (12)4(\frac{1}{2})^4であり、Bチームが4連勝する確率は(12)4(\frac{1}{2})^4です。したがって、4試合目で勝負が決まる確率は、Aチームが4連勝する確率とBチームが4連勝する確率の和になります。
(2) 6試合目で勝負が決まる場合、どちらかのチームが6試合目で4勝目をあげる必要があります。例えば、Aチームが6試合目で4勝目を挙げる場合、5試合目までにAチームは3勝、Bチームは2勝している必要があります。そして、6試合目にAチームが勝つ必要があります。5試合目までにAチームが3勝2敗となる組み合わせは、二項係数を用いて5C3{}_5C_3通りです。したがって、Aチームが6試合目で勝負を決める確率は、5C3×(12)3×(12)2×(12)=5C3×(12)6{}_5C_3 \times (\frac{1}{2})^3 \times (\frac{1}{2})^2 \times (\frac{1}{2}) = {}_5C_3 \times (\frac{1}{2})^6です。同様に、Bチームが6試合目で勝負を決める確率は5C3×(12)6{}_5C_3 \times (\frac{1}{2})^6です。したがって、6試合目で勝負が決まる確率は、Aチームが6試合目で勝負を決める確率とBチームが6試合目で勝負を決める確率の和になります。

3. 最終的な答え

(1) 4試合目で勝負が決まる確率は、
(12)4+(12)4=116+116=216=18(\frac{1}{2})^4 + (\frac{1}{2})^4 = \frac{1}{16} + \frac{1}{16} = \frac{2}{16} = \frac{1}{8}
(2) 6試合目で勝負が決まる確率は、
5C3×(12)6+5C3×(12)6=2×5C3×(12)6=2×5!3!2!×164=2×5×42×1×164=2×10×164=2064=516{}_5C_3 \times (\frac{1}{2})^6 + {}_5C_3 \times (\frac{1}{2})^6 = 2 \times {}_5C_3 \times (\frac{1}{2})^6 = 2 \times \frac{5!}{3!2!} \times \frac{1}{64} = 2 \times \frac{5 \times 4}{2 \times 1} \times \frac{1}{64} = 2 \times 10 \times \frac{1}{64} = \frac{20}{64} = \frac{5}{16}
(1) 18\frac{1}{8}
(2) 516\frac{5}{16}

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