放物線 $y = x^2$ と直線 $y = 15x$ で囲まれる領域(境界線を含む)にある格子点について、以下の問いに答えます。 (1) $x$ 座標が 3 である格子点の個数を求めます。 (2) この領域内にある格子点の個数を求めます。

代数学放物線格子点積分不等式数列
2025/7/24

1. 問題の内容

放物線 y=x2y = x^2 と直線 y=15xy = 15x で囲まれる領域(境界線を含む)にある格子点について、以下の問いに答えます。
(1) xx 座標が 3 である格子点の個数を求めます。
(2) この領域内にある格子点の個数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) x=3x=3 のとき、y=x2y=x^2 に代入すると y=32=9y = 3^2 = 9y=15xy=15x に代入すると y=15×3=45y = 15 \times 3 = 45 となります。したがって、x=3x=3 において、9y459 \le y \le 45 を満たす整数 yy の個数を求めればよいので、459+1=3745 - 9 + 1 = 37 個となります。
(2) まず、y=x2y = x^2y=15xy = 15x の交点の xx 座標を求めます。x2=15xx^2 = 15x より、x215x=x(x15)=0x^2 - 15x = x(x-15) = 0 なので、x=0,15x = 0, 15 となります。
領域内の格子点の個数は、各 xx 座標について、x2y15xx^2 \le y \le 15x を満たす整数 yy の個数を求め、それを x=0x = 0 から x=15x = 15 まで足し合わせればよいです。
xx が整数であるとき、x2y15xx^2 \le y \le 15x を満たす整数 yy の個数は、15xx2+115x - x^2 + 1 です。
したがって、求める格子点の個数は、
x=015(15xx2+1)=x=01515xx=015x2+x=0151\sum_{x=0}^{15} (15x - x^2 + 1) = \sum_{x=0}^{15} 15x - \sum_{x=0}^{15} x^2 + \sum_{x=0}^{15} 1
=15x=015xx=015x2+16= 15 \sum_{x=0}^{15} x - \sum_{x=0}^{15} x^2 + 16
=1515(15+1)215(15+1)(215+1)6+16= 15 \cdot \frac{15(15+1)}{2} - \frac{15(15+1)(2\cdot 15 + 1)}{6} + 16
=15151621516316+16= 15 \cdot \frac{15 \cdot 16}{2} - \frac{15 \cdot 16 \cdot 31}{6} + 16
=151585831+16= 15 \cdot 15 \cdot 8 - 5 \cdot 8 \cdot 31 + 16
=18001240+16=576= 1800 - 1240 + 16 = 576 個となります。

3. 最終的な答え

(1) 37 個
(2) 576 個

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