問題1は、2階線形非同次微分方程式 $y'' + 3y' = 6x$ について、特殊解 $v(x) = x(Ax+B)$ を用いて、AとBの値を求め、一般解を求める問題です。 問題2は、2階線形非同次微分方程式 $y'' - 4y' + 4y = e^x$ を未定係数法で解くために、まず同次微分方程式を記述し、その特性方程式を求め、基本解を求める問題です。

解析学微分方程式線形微分方程式特殊解一般解同次方程式特性方程式未定係数法
2025/7/24

1. 問題の内容

問題1は、2階線形非同次微分方程式 y+3y=6xy'' + 3y' = 6x について、特殊解 v(x)=x(Ax+B)v(x) = x(Ax+B) を用いて、AとBの値を求め、一般解を求める問題です。
問題2は、2階線形非同次微分方程式 y4y+4y=exy'' - 4y' + 4y = e^x を未定係数法で解くために、まず同次微分方程式を記述し、その特性方程式を求め、基本解を求める問題です。

2. 解き方の手順

**問題1**
(1) 特殊解の係数A, Bの決定
v(x)=x(Ax+B)=Ax2+Bxv(x) = x(Ax + B) = Ax^2 + Bx を与えられた微分方程式 y+3y=6xy'' + 3y' = 6x に代入します。
まず、v(x)v'(x)v(x)v''(x) を計算します。
v(x)=2Ax+Bv'(x) = 2Ax + B
v(x)=2Av''(x) = 2A
これらを元の微分方程式に代入すると、
2A+3(2Ax+B)=6x2A + 3(2Ax + B) = 6x
2A+6Ax+3B=6x2A + 6Ax + 3B = 6x
(6A)x+(2A+3B)=6x+0(6A)x + (2A + 3B) = 6x + 0
両辺の係数を比較して、
6A=66A = 6 かつ 2A+3B=02A + 3B = 0
A=1A = 1
2(1)+3B=02(1) + 3B = 0
3B=23B = -2
B=23B = -\frac{2}{3}
(2) 一般解の決定
与えられた非同次微分方程式 y+3y=6xy'' + 3y' = 6x の同次方程式は y+3y=0y'' + 3y' = 0 です。
特性方程式は λ2+3λ=0\lambda^2 + 3\lambda = 0 であり、解は λ=0,3\lambda = 0, -3 です。
したがって、同次方程式の一般解は C1+C2e3xC_1 + C_2e^{-3x} です。
ここで、C1C_1C2C_2は任意定数です。
非同次方程式の特殊解は、v(x)=x(Ax+B)=x(x23)=x223xv(x) = x(Ax + B) = x(x - \frac{2}{3}) = x^2 - \frac{2}{3}xです。
したがって、非同次方程式の一般解は、同次方程式の一般解と特殊解の和で表されます。
y=C1+C2e3x+x223xy = C_1 + C_2e^{-3x} + x^2 - \frac{2}{3}x
**問題2**
(1) 同次微分方程式の記述
与えられた非同次微分方程式 y4y+4y=exy'' - 4y' + 4y = e^x の同次方程式は y4y+4y=0y'' - 4y' + 4y = 0 です。
(2) 特性方程式の記述
同次微分方程式 y4y+4y=0y'' - 4y' + 4y = 0 の特性方程式は λ24λ+4=0\lambda^2 - 4\lambda + 4 = 0 です。
(3) 基本解の決定
特性方程式 λ24λ+4=0\lambda^2 - 4\lambda + 4 = 0(λ2)2=0(\lambda - 2)^2 = 0 と変形できます。
したがって、重解 λ=2\lambda = 2 を持ちます。
重解の場合、基本解は e2xe^{2x}xe2xxe^{2x} になります。

3. 最終的な答え

**問題1**
(1) A=1A = 1, B=23B = -\frac{2}{3}
(2) y=C1+C2e3x+x223xy = C_1 + C_2e^{-3x} + x^2 - \frac{2}{3}x
**問題2**
(1) y4y+4y=0y'' - 4y' + 4y = 0
(2) λ24λ+4=0\lambda^2 - 4\lambda + 4 = 0
(3) e2xe^{2x}, xe2xxe^{2x}

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