平行四辺形 $OABC$ において、辺 $OA$ の中点を $D$、辺 $OC$ を $2:1$ に内分する点を $E$ とする。線分 $DE$ を $1:3$ に内分する点を $P$、直線 $OP$ と直線 $AB$ の交点を $F$ とする。 (1) $\vec{OA}=\vec{a}$、$\vec{OC}=\vec{c}$ とするとき、$\vec{OF}$ を $\vec{a}$、$\vec{c}$ を用いて表せ。 (2) 四角形 $OAFE$ の面積は平行四辺形 $OABC$ の面積の何倍であるか。

幾何学ベクトル図形面積内分点線形結合
2025/7/24

1. 問題の内容

平行四辺形 OABCOABC において、辺 OAOA の中点を DD、辺 OCOC2:12:1 に内分する点を EE とする。線分 DEDE1:31:3 に内分する点を PP、直線 OPOP と直線 ABAB の交点を FF とする。
(1) OA=a\vec{OA}=\vec{a}OC=c\vec{OC}=\vec{c} とするとき、OF\vec{OF}a\vec{a}c\vec{c} を用いて表せ。
(2) 四角形 OAFEOAFE の面積は平行四辺形 OABCOABC の面積の何倍であるか。

2. 解き方の手順

(1) まず、OD\vec{OD}OE\vec{OE}OP\vec{OP}a\vec{a}c\vec{c} で表す。
DDOAOA の中点なので、OD=12a\vec{OD} = \frac{1}{2}\vec{a} である。
EEOCOC2:12:1 に内分する点なので、OE=23c\vec{OE} = \frac{2}{3}\vec{c} である。
PPDEDE1:31:3 に内分する点なので、
OP=3OD+OE3+1=3(12a)+23c4=32a+23c4=38a+16c\vec{OP} = \frac{3\vec{OD} + \vec{OE}}{3+1} = \frac{3(\frac{1}{2}\vec{a}) + \frac{2}{3}\vec{c}}{4} = \frac{\frac{3}{2}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{c}}{4} = \frac{3}{8}\vec{a} + \frac{1}{6}\vec{c}
次に、OF\vec{OF}OP\vec{OP} の定数倍で表す。
OF=kOP=k(38a+16c)=3k8a+k6c\vec{OF} = k\vec{OP} = k(\frac{3}{8}\vec{a} + \frac{1}{6}\vec{c}) = \frac{3k}{8}\vec{a} + \frac{k}{6}\vec{c}
また、FF は直線 ABAB 上の点なので、OF\vec{OF}OA\vec{OA}OB\vec{OB} の線形結合で表すことができる。
OB=OA+AB=a+c\vec{OB} = \vec{OA} + \vec{AB} = \vec{a} + \vec{c}
AF=sAB=s(c)\vec{AF} = s\vec{AB} = s(\vec{c})とおくと
OF=OA+AF=a+sc\vec{OF} = \vec{OA} + \vec{AF} = \vec{a} + s\vec{c} と表せる。
したがって、OF=3k8a+k6c=a+sc\vec{OF} = \frac{3k}{8}\vec{a} + \frac{k}{6}\vec{c} = \vec{a} + s\vec{c}
a\vec{a}c\vec{c} は一次独立なので、
3k8=1\frac{3k}{8} = 1 かつ k6=s\frac{k}{6} = s
3k8=1\frac{3k}{8} = 1 より k=83k = \frac{8}{3}
s=k6=8/36=818=49s = \frac{k}{6} = \frac{8/3}{6} = \frac{8}{18} = \frac{4}{9}
OF=3k8a+k6c=3883a+1683c=a+49c\vec{OF} = \frac{3k}{8}\vec{a} + \frac{k}{6}\vec{c} = \frac{3}{8} \cdot \frac{8}{3}\vec{a} + \frac{1}{6} \cdot \frac{8}{3}\vec{c} = \vec{a} + \frac{4}{9}\vec{c}
(2) 四角形 OAFEOAFE の面積は、三角形 OAFOAF の面積と三角形 OAEOAE の面積の和である。
平行四辺形 OABCOABC の面積を SS とする。
三角形 OAFOAF の面積は OFOB\frac{OF}{OB} 倍である。
OF=OA+49OC\vec{OF} = \vec{OA} + \frac{4}{9}\vec{OC} より OA×OC×49/OBOA \times OC \times \frac{4}{9} / OB なので、49S\frac{4}{9}S ではない.
平行四辺形の面積は S=a×cS = |\vec{a} \times \vec{c}|
三角形 OAFOAF の面積は 12OA×OF=12a×(a+49c)=12a×49c=1249a×c=29S\frac{1}{2}|\vec{OA} \times \vec{OF}| = \frac{1}{2}|\vec{a} \times (\vec{a} + \frac{4}{9}\vec{c})| = \frac{1}{2}|\vec{a} \times \frac{4}{9}\vec{c}| = \frac{1}{2} \cdot \frac{4}{9} |\vec{a} \times \vec{c}| = \frac{2}{9}S
三角形 OAEOAE の面積は 12OA×OE=12a×23c=1223a×c=13S\frac{1}{2}|\vec{OA} \times \vec{OE}| = \frac{1}{2}|\vec{a} \times \frac{2}{3}\vec{c}| = \frac{1}{2} \cdot \frac{2}{3} |\vec{a} \times \vec{c}| = \frac{1}{3}S
四角形 OAFEOAFE の面積は 29S+13S=29S+39S=59S\frac{2}{9}S + \frac{1}{3}S = \frac{2}{9}S + \frac{3}{9}S = \frac{5}{9}S
したがって、四角形 OAFEOAFE の面積は平行四辺形 OABCOABC の面積の 59\frac{5}{9} 倍である。

3. 最終的な答え

(1) OF=a+49c\vec{OF} = \vec{a} + \frac{4}{9}\vec{c}
(2) 59\frac{5}{9}

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