問題は、正方形ABCDの辺BC上に点Eをとり、線分BDとAEの交点をFとし、点CとFを結んだ図形に関するものです。具体的には、以下の3つの問いに答えます。 (1) $\triangle ABF \equiv \triangle CBF$ であることを証明する過程の空欄を埋めます。 (2) $\angle FAB = 35^\circ$ のときの $\angle DFC$ の大きさを求めます。 (3) $AB = 4cm$, $EC = 1cm$, $AE = 5cm$, $CF = \frac{20}{7} cm$ とするときの、線分EFの長さと$\triangle FEC$の面積を求めます。

幾何学正方形合同角度三平方の定理相似方べきの定理余弦定理面積
2025/7/25
はい、承知いたしました。

1. 問題の内容

問題は、正方形ABCDの辺BC上に点Eをとり、線分BDとAEの交点をFとし、点CとFを結んだ図形に関するものです。具体的には、以下の3つの問いに答えます。
(1) ABFCBF\triangle ABF \equiv \triangle CBF であることを証明する過程の空欄を埋めます。
(2) FAB=35\angle FAB = 35^\circ のときの DFC\angle DFC の大きさを求めます。
(3) AB=4cmAB = 4cm, EC=1cmEC = 1cm, AE=5cmAE = 5cm, CF=207cmCF = \frac{20}{7} cm とするときの、線分EFの長さとFEC\triangle FECの面積を求めます。

2. 解き方の手順

(1) ABFCBF\triangle ABF \equiv \triangle CBF の証明
* ABF=CBF\angle ABF = \angle CBF (なぜなら、BDは正方形の対角線であり、ABC\angle ABC を二等分するから) よって、アにはCBFが入ります。
* (i), (ii), (iii) より、2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので、ABFCBF\triangle ABF \equiv \triangle CBF が成り立ちます。よって、イには2組の辺とその間の角が入ります。
(2) DFC\angle DFC の大きさ
* ABF=45\angle ABF = 45^\circ (正方形の対角線は角を二等分するため)
* AFB=180FABABF=1803545=100\angle AFB = 180^\circ - \angle FAB - \angle ABF = 180^\circ - 35^\circ - 45^\circ = 100^\circ
* CFB=AFB=100\angle CFB = \angle AFB = 100^\circABFCBF\triangle ABF \equiv \triangle CBF より)
* BCF=180CFBCBF=18010045=35\angle BCF = 180^\circ - \angle CFB - \angle CBF = 180^\circ - 100^\circ - 45^\circ = 35^\circ
* DCF=90BCF=9035=55\angle DCF = 90^\circ - \angle BCF = 90^\circ - 35^\circ = 55^\circ
* CDF=45\angle CDF = 45^\circ (正方形の対角線)
* DFC=180DCFCDF=1805545=80\angle DFC = 180^\circ - \angle DCF - \angle CDF = 180^\circ - 55^\circ - 45^\circ = 80^\circ
(3) 線分EFの長さとFEC\triangle FECの面積
* BC=AB=4cmBC = AB = 4cm なので、BE=BCEC=41=3cmBE = BC - EC = 4 - 1 = 3cm
* ABE\triangle ABE に対して三平方の定理が成り立つことを確認します。
AB2+BE2=42+32=16+9=25=AE2=52AB^2 + BE^2 = 4^2 + 3^2 = 16 + 9 = 25 = AE^2 = 5^2.

1. 線分EFの長さ

ABE\triangle ABECFE\triangle CFEにおいて、
ABE=BCE=90\angle ABE=\angle BCE = 90^\circ, BAE=α\angle BAE = \alpha とすると、BEA=90α\angle BEA = 90^\circ - \alpha.
また、CEF=180BEA=180(90α)=90+α\angle CEF = 180^\circ - \angle BEA = 180^\circ - (90^\circ - \alpha) = 90^\circ + \alpha.
ここで、ABE\triangle ABEFEC\triangle FECが相似であると仮定すると、対応する辺の比は等しく、AB/FE=BE/EC=AE/FCAB/FE = BE/EC = AE/FCとなるはずです。しかし、BE/EC = 3/1 = 3 であり、AE/FC = 5/(20/7) = 7/4なので、ABE\triangle ABEFEC\triangle FECは相似ではありません。
メネラウスの定理をBCE\triangle BCEと直線ADに適用することを考えます。しかし、ADとBCE\triangle BCEは交わらないのでこの方法は使えません。
ここでは、方べきの定理を用いることにします。点Eから円を描き、線分AEとECを通る円を描き、この円とAEとの交点をGとすると、EGEA=EFECEG \cdot EA = EF \cdot ECが成り立ちます。EA=5,EC=1EA = 5, EC = 1であることは分かっていますが、EGEGの値が分からず、この円も描けないので、方べきの定理を使うことは難しいです。
ABE\triangle ABEにおいて、AB=4,BE=3,AE=5AB = 4, BE = 3, AE = 5
FEC\triangle FECにおいて、EC=1,CF=207EC = 1, CF = \frac{20}{7}.
余弦定理をFEC\triangle FECに適用すると、EF2=EC2+CF22ECCFcos90=12+(207)2=1+40049=44949EF^2 = EC^2 + CF^2 - 2 \cdot EC \cdot CF \cdot \cos{90^\circ} = 1^2 + (\frac{20}{7})^2 = 1 + \frac{400}{49} = \frac{449}{49}
よって、EF=44949=4497EF = \sqrt{\frac{449}{49}} = \frac{\sqrt{449}}{7} cm

2. $\triangle FEC$の面積

FEC\triangle FEC は直角三角形なので、面積は 12ECCF=121207=107cm2\frac{1}{2} \cdot EC \cdot CF = \frac{1}{2} \cdot 1 \cdot \frac{20}{7} = \frac{10}{7} cm^2

3. 最終的な答え

(1) ア: CBF, イ: 2組の辺とその間の角
(2) DFC=80\angle DFC = 80^\circ
(3) ① EF=4497cmEF = \frac{\sqrt{449}}{7} cm, ② FEC=107cm2\triangle FEC = \frac{10}{7} cm^2

「幾何学」の関連問題

長方形ABCDにおいて、AB = 12cm, AD = 16cm。点Pは辺BC上を秒速1cmでBからCまで動く。点PがBを出発してx秒後の三角形BPDの面積をy $cm^2$とする。 (1) 点PがB...

面積長方形三角形一次関数
2025/7/26

図に示された点A, B, C, D, E, Fの座標を求める問題です。

座標座標平面点の座標
2025/7/26

実数 $k$ に対して、双曲線 $x^2 - y^2 = 1$ と直線 $2x - y + k = 0$ が異なる2点P, Qで交わるとき、線分PQの中点をRとする。以下の問いに答えよ。 (1) $k...

双曲線直線軌跡判別式解と係数の関係
2025/7/26

正四角錐の底面の1辺の長さを3倍にし、高さを半分にしたとき、体積が元の正四角錐の体積の何倍になるかを求める問題です。

体積正四角錐相似
2025/7/26

底面の1辺の長さが $a$ cm、高さが $h$ cmの正四角錐の体積 $V$ cm$^3$ を、$a$ と $h$ を使った式で表す問題です。

体積正四角錐図形
2025/7/26

$xy$平面上の双曲線 $9x^2 - y^2 + 2y - 10 = 0$ の焦点の座標を求める問題です。

双曲線焦点座標二次曲線
2025/7/26

台形ABCDにおいて、BC=9cm、CD=6cm、DA=5cm、∠C=∠D=90°である。点Pは毎秒1cmの速さで点Aを出発し、台形の辺上を点Dを通って点Cまで動く。点Pが点Aを出発してからx秒後の△...

台形面積図形方程式動点
2025/7/26

円の内部に点Aがある。円周上の点のうち、点Aとの距離が最も短い点Pを定規とコンパスを使って作図し、点Pに文字Pを書き入れる。作図に用いた線は消さない。

作図最短距離幾何学的証明
2025/7/26

2つの関数 $y = \frac{1}{2}x + 3$ (これを式①とします) と $y = -2x - 2$ (これを式②とします) のグラフが点Aで交わっています。式①と式②のグラフと $y$ ...

一次関数グラフ交点面積座標
2025/7/26

xy平面上に3点O(0, 0), A(-3, -4), B(12, 5)を頂点とする△OABがある。∠AOBの二等分線と辺ABとの交点をCとするとき、点Cの座標を求める。

座標幾何角の二等分線内分点三角形
2025/7/26