実数 $k$ に対して、双曲線 $x^2 - y^2 = 1$ と直線 $2x - y + k = 0$ が異なる2点P, Qで交わるとき、線分PQの中点をRとする。以下の問いに答えよ。 (1) $k$の値の範囲を求めよ。 (2) 点Rの座標を$k$を用いて表せ。 (3) $k$が(1)で求めた範囲を動くとき、点Rの軌跡を求めよ。

幾何学双曲線直線軌跡判別式解と係数の関係
2025/7/26

1. 問題の内容

実数 kk に対して、双曲線 x2y2=1x^2 - y^2 = 1 と直線 2xy+k=02x - y + k = 0 が異なる2点P, Qで交わるとき、線分PQの中点をRとする。以下の問いに答えよ。
(1) kkの値の範囲を求めよ。
(2) 点Rの座標をkkを用いて表せ。
(3) kkが(1)で求めた範囲を動くとき、点Rの軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) まず、直線の方程式を変形してy=2x+ky = 2x + kとし、双曲線の式に代入する。
x2(2x+k)2=1x^2 - (2x + k)^2 = 1
x2(4x2+4kx+k2)=1x^2 - (4x^2 + 4kx + k^2) = 1
3x24kxk21=0-3x^2 - 4kx - k^2 - 1 = 0
3x2+4kx+k2+1=03x^2 + 4kx + k^2 + 1 = 0
この2次方程式が異なる2つの実数解を持つためには、判別式DDが正である必要がある。
D=(4k)24(3)(k2+1)=16k212k212=4k212>0D = (4k)^2 - 4(3)(k^2 + 1) = 16k^2 - 12k^2 - 12 = 4k^2 - 12 > 0
k2>3k^2 > 3
よって、k<3k < -\sqrt{3} または k>3k > \sqrt{3}
(2) 2点P, Qのxx座標をそれぞれx1,x2x_1, x_2とすると、x1,x2x_1, x_2は2次方程式3x2+4kx+k2+1=03x^2 + 4kx + k^2 + 1 = 0の解である。解と係数の関係より、
x1+x2=4k3x_1 + x_2 = -\frac{4k}{3}
点Rのxx座標は、
x=x1+x22=2k3x = \frac{x_1 + x_2}{2} = -\frac{2k}{3}
点Rのyy座標は、y=2x+k=2(2k3)+k=4k3+k=k3y = 2x + k = 2(-\frac{2k}{3}) + k = -\frac{4k}{3} + k = -\frac{k}{3}
したがって、点Rの座標は(2k3,k3)(-\frac{2k}{3}, -\frac{k}{3})
(3) 点Rの座標を(X,Y)(X, Y)とすると、X=2k3X = -\frac{2k}{3}Y=k3Y = -\frac{k}{3}である。
k=3Yk = -3Yなので、X=2(3Y)3=2YX = -\frac{2(-3Y)}{3} = 2Y
よって、X=2YX = 2Y、すなわちY=12XY = \frac{1}{2}Xである。
また、k<3k < -\sqrt{3}またはk>3k > \sqrt{3}なので、
3Y<3-3Y < -\sqrt{3}または3Y>3-3Y > \sqrt{3}
Y>33Y > \frac{\sqrt{3}}{3}またはY<33Y < -\frac{\sqrt{3}}{3}
X=2YX = 2Yだから、2Y>2332Y > \frac{2\sqrt{3}}{3}または2Y<2332Y < -\frac{2\sqrt{3}}{3}
X>233X > \frac{2\sqrt{3}}{3}またはX<233X < -\frac{2\sqrt{3}}{3}
点Rの軌跡は、直線y=12xy = \frac{1}{2}xの、x<233x < -\frac{2\sqrt{3}}{3}またはx>233x > \frac{2\sqrt{3}}{3}の部分である。

3. 最終的な答え

(1) k<3k < -\sqrt{3}または k>3k > \sqrt{3}
(2) (2k3,k3)(-\frac{2k}{3}, -\frac{k}{3})
(3) 直線 y=12xy = \frac{1}{2}xx<233x < -\frac{2\sqrt{3}}{3} または x>233x > \frac{2\sqrt{3}}{3} の部分

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