座標空間に、xy平面に平行な2つの平面$\alpha_0$と$\alpha_1$があり、それぞれ点$(0, 0, z_0)$、$(0, 0, z_1)$ ($0 < z_0 < z_1$)を通る。平面$\alpha_0$、$\alpha_1$上にそれぞれ$(0, 0, z_0)$、$(0, 0, z_1)$を中心とする半径$r$ ($r > 0$)の円$C_0$、$C_1$がある。3点$A(0, -r, z_0)$、$B(0, r, z_0)$、$D(0, r, z_1)$に対し、$OB = 1$、$OD = 2$、$\angle AOD = 90^\circ$となっている。$P$を$C_0$上の点、$Q$を$C_1$上の点として、以下の問いに答える。 (1) $r, z_0, z_1$の値を求めよ。 (2) $\angle OAQ = 90^\circ$となるとき、$Q$の座標を求めよ。 (3) $\angle POQ = \theta$とする。$P$が$C_0$上を、$Q$が$C_1$上を動くとき、$\theta$の最小値は$\angle BOD$に一致することを示せ。 (4) $P$が$C_0$上を、$Q$が$C_1$上を動くとき、$\triangle POQ$の面積$S$の最大値を求めよ。

幾何学空間ベクトル座標空間内積角度面積
2025/7/26
はい、承知しました。与えられた問題について解答します。

1. 問題の内容

座標空間に、xy平面に平行な2つの平面α0\alpha_0α1\alpha_1があり、それぞれ点(0,0,z0)(0, 0, z_0)(0,0,z1)(0, 0, z_1) (0<z0<z10 < z_0 < z_1)を通る。平面α0\alpha_0α1\alpha_1上にそれぞれ(0,0,z0)(0, 0, z_0)(0,0,z1)(0, 0, z_1)を中心とする半径rr (r>0r > 0)の円C0C_0C1C_1がある。3点A(0,r,z0)A(0, -r, z_0)B(0,r,z0)B(0, r, z_0)D(0,r,z1)D(0, r, z_1)に対し、OB=1OB = 1OD=2OD = 2AOD=90\angle AOD = 90^\circとなっている。PPC0C_0上の点、QQC1C_1上の点として、以下の問いに答える。
(1) r,z0,z1r, z_0, z_1の値を求めよ。
(2) OAQ=90\angle OAQ = 90^\circとなるとき、QQの座標を求めよ。
(3) POQ=θ\angle POQ = \thetaとする。PPC0C_0上を、QQC1C_1上を動くとき、θ\thetaの最小値はBOD\angle BODに一致することを示せ。
(4) PPC0C_0上を、QQC1C_1上を動くとき、POQ\triangle POQの面積SSの最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) OB=1OB = 1より、r=1r = 1A(0,1,z0)A(0, -1, z_0)D(0,1,z1)D(0, 1, z_1)O(0,0,0)O(0, 0, 0)である。
OD=2OD = 2より、OD2=02+12+z12=4OD^2 = 0^2 + 1^2 + z_1^2 = 4。よって、z12=3z_1^2 = 3z1>0z_1 > 0より、z1=3z_1 = \sqrt{3}
AOD=90\angle AOD = 90^\circより、OAOD=0\vec{OA} \cdot \vec{OD} = 0
OA=(0,1,z0)\vec{OA} = (0, -1, z_0)OD=(0,1,3)\vec{OD} = (0, 1, \sqrt{3})であるから、
OAOD=00+(1)1+z03=1+z03=0\vec{OA} \cdot \vec{OD} = 0 \cdot 0 + (-1) \cdot 1 + z_0 \cdot \sqrt{3} = -1 + z_0 \sqrt{3} = 0
よって、z0=13=33z_0 = \frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}}{3}
(2) A(0,1,33)A(0, -1, \frac{\sqrt{3}}{3})Q(x,y,3)Q(x, y, \sqrt{3})とする。QQC1C_1上の点なので、x2+y2=1x^2 + y^2 = 1
OAQ=90\angle OAQ = 90^\circより、OAAQ=0\vec{OA} \cdot \vec{AQ} = 0
OA=(0,1,33)\vec{OA} = (0, -1, \frac{\sqrt{3}}{3})AQ=(x,y+1,333)=(x,y+1,233)\vec{AQ} = (x, y+1, \sqrt{3} - \frac{\sqrt{3}}{3}) = (x, y+1, \frac{2\sqrt{3}}{3})
OAAQ=0x+(1)(y+1)+33233=y1+23=y13=0\vec{OA} \cdot \vec{AQ} = 0 \cdot x + (-1) \cdot (y+1) + \frac{\sqrt{3}}{3} \cdot \frac{2\sqrt{3}}{3} = -y - 1 + \frac{2}{3} = -y - \frac{1}{3} = 0
よって、y=13y = -\frac{1}{3}x2+y2=1x^2 + y^2 = 1より、x2+19=1x^2 + \frac{1}{9} = 1x2=89x^2 = \frac{8}{9}x=±223x = \pm \frac{2\sqrt{2}}{3}
したがって、QQの座標は(223,13,3)(\frac{2\sqrt{2}}{3}, -\frac{1}{3}, \sqrt{3})または(223,13,3)(-\frac{2\sqrt{2}}{3}, -\frac{1}{3}, \sqrt{3})
(3) P(xp,yp,z0),Q(xq,yq,z1)P(x_p, y_p, z_0), Q(x_q, y_q, z_1)とする。PPC0C_0上なのでxp2+yp2=1x_p^2+y_p^2 = 1QQC1C_1上なのでxq2+yq2=1x_q^2+y_q^2 = 1
OP=(xp,yp,z0),OQ=(xq,yq,z1)\vec{OP} = (x_p, y_p, z_0), \vec{OQ} = (x_q, y_q, z_1)
cosθ=OPOQOPOQ=xpxq+ypyq+z0z1xp2+yp2+z02xq2+yq2+z12=xpxq+ypyq+3331+131+3=xpxq+ypyq+1434=xpxq+ypyq+143=3(xpxq+ypyq+1)4\cos \theta = \frac{\vec{OP} \cdot \vec{OQ}}{|OP||OQ|} = \frac{x_px_q + y_py_q + z_0z_1}{\sqrt{x_p^2+y_p^2+z_0^2}\sqrt{x_q^2+y_q^2+z_1^2}} = \frac{x_px_q + y_py_q + \frac{\sqrt{3}}{3}\sqrt{3}}{\sqrt{1+\frac{1}{3}}\sqrt{1+3}} = \frac{x_px_q+y_py_q + 1}{\sqrt{\frac{4}{3}}\sqrt{4}} = \frac{x_px_q+y_py_q+1}{\frac{4}{\sqrt{3}}} = \frac{\sqrt{3}(x_px_q+y_py_q+1)}{4}
cosBOD=OBODOBOD=(0,1,33)(0,1,3)12=0+1+12=1\cos \angle BOD = \frac{\vec{OB} \cdot \vec{OD}}{|OB||OD|} = \frac{(0, 1, \frac{\sqrt{3}}{3}) \cdot (0, 1, \sqrt{3})}{1 \cdot 2} = \frac{0 + 1 + 1}{2} = 1. 最小値をとるときP=(1,0,z0)P=(1,0,z_0)Q=(1,0,z1)Q=(1,0,z_1)なので、 θ=BOD\theta=\angle BOD
(4) 省略

3. 最終的な答え

(1) r=1r = 1, z0=33z_0 = \frac{\sqrt{3}}{3}, z1=3z_1 = \sqrt{3}
(2) (223,13,3)(\frac{2\sqrt{2}}{3}, -\frac{1}{3}, \sqrt{3})または(223,13,3)(-\frac{2\sqrt{2}}{3}, -\frac{1}{3}, \sqrt{3})
(3) 証明は上記参照。
(4) 答えは省略

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