集合 $A = \{0, 1, 2, 3, 4, 5, 6\}$ 上の二項関係 $R = \{(x, y) | x, y \in A, x - y \text{ は3の倍数}\}$ について、以下の問いに答える。 (1) $R$ を外延的表現で表す。 (2) $R$ が同値関係であることを示す。 (3) $A$ の $R$ に関する同値類を全て求める。
2025/7/24
1. 問題の内容
集合 上の二項関係 について、以下の問いに答える。
(1) を外延的表現で表す。
(2) が同値関係であることを示す。
(3) の に関する同値類を全て求める。
2. 解き方の手順
(1) を外延的表現で表す。
であり、 が3の倍数であるような の組み合わせをすべて列挙する。
が3の倍数であるとは、 (は整数) となることと同値である。
まず、 のとき、
次に、 のとき、
次に、 のとき、
次に、 のとき、
次に、 のとき、
次に、 のとき、
最後に、 のとき、
したがって、
(2) が同値関係であることを示す。
同値関係であるためには、反射律、対称律、推移律が成立する必要がある。
* 反射律: 任意の に対して であること。
であり、0は3の倍数なので、。したがって反射律は成立する。
* 対称律: 任意の に対して ならば であること。
とすると、 は3の倍数である。つまり、 (は整数)。
このとき、 であり、 も3の倍数である。したがって 。対称律は成立する。
* 推移律: 任意の に対して かつ ならば であること。
かつ とすると、 と は3の倍数である。
つまり、、 (は整数)。
このとき、 であり、 も3の倍数である。したがって 。推移律は成立する。
以上より、反射律、対称律、推移律が全て成立するので、 は同値関係である。
(3) の に関する同値類を全て求める。
同値類 は、 で定義される。
したがって、同値類は の3つである。
3. 最終的な答え
(1)
(2) は同値関係である (証明は上記参照)
(3) の に関する同値類は