任意の整数 $n$ に対して、$f(n) = (n+1)(2n^2+n-3)$ が3の倍数であることを示す。

代数学整数の性質因数分解倍数場合分け
2025/4/4

1. 問題の内容

任意の整数 nn に対して、f(n)=(n+1)(2n2+n3)f(n) = (n+1)(2n^2+n-3) が3の倍数であることを示す。

2. 解き方の手順

f(n)f(n) を因数分解する。
2n2+n32n^2 + n - 3 を因数分解すると、(2n+3)(n1)(2n + 3)(n - 1) となる。
したがって、
f(n)=(n+1)(2n+3)(n1)=(n1)(n+1)(2n+3)f(n) = (n+1)(2n+3)(n-1) = (n-1)(n+1)(2n+3)
nn を3で割った余りで場合分けして考える。
(i) n=3kn = 3k (kは整数) のとき、
f(n)=(3k1)(3k+1)(6k+3)=3(3k1)(3k+1)(2k+1)f(n) = (3k-1)(3k+1)(6k+3) = 3(3k-1)(3k+1)(2k+1)
となり、f(n)f(n) は3の倍数である。
(ii) n=3k+1n = 3k+1 (kは整数) のとき、
f(n)=(3k+11)(3k+1+1)(2(3k+1)+3)=(3k)(3k+2)(6k+5)=3k(3k+2)(6k+5)f(n) = (3k+1-1)(3k+1+1)(2(3k+1)+3) = (3k)(3k+2)(6k+5) = 3k(3k+2)(6k+5)
となり、f(n)f(n) は3の倍数である。
(iii) n=3k+2n = 3k+2 (kは整数) のとき、
f(n)=(3k+21)(3k+2+1)(2(3k+2)+3)=(3k+1)(3k+3)(6k+7)=3(3k+1)(k+1)(6k+7)f(n) = (3k+2-1)(3k+2+1)(2(3k+2)+3) = (3k+1)(3k+3)(6k+7) = 3(3k+1)(k+1)(6k+7)
となり、f(n)f(n) は3の倍数である。
いずれの場合も、f(n)f(n) は3の倍数である。

3. 最終的な答え

f(n)=(n+1)(2n2+n3)f(n) = (n+1)(2n^2+n-3) は3の倍数である。

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