格子状の道において、点Pから点Qへ行く最短経路の総数、点Rを通る最短経路の数、点Rを通り点Sを通らない最短経路の数、そして点Rと点Sのどちらも通らない最短経路の数を求める問題です。

離散数学組み合わせ最短経路格子状の道数え上げ
2025/7/24

1. 問題の内容

格子状の道において、点Pから点Qへ行く最短経路の総数、点Rを通る最短経路の数、点Rを通り点Sを通らない最短経路の数、そして点Rと点Sのどちらも通らない最短経路の数を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、PからQへの最短経路の総数を計算します。次に、Rを通る最短経路の数を計算します。さらに、Rを通りSを通る経路の数を計算し、Rを通る経路の数から引くことで、Rを通りSを通らない経路の数を求めます。最後に、PからQへのすべての経路から、Rを通る経路、Sを通る経路を引きます。ただし、RとSの両方を通る経路は二重に引かれているので、最後にそれを足し戻します。
* PからQへの最短経路の総数:
右に5回、上に5回移動するので、合計10回の移動が必要です。したがって、最短経路の数は 10C5=10!5!5!=10×9×8×7×65×4×3×2×1=252{}_{10}C_5 = \frac{10!}{5!5!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7 \times 6}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 252通りです。
* PからRへの最短経路の数:
右に2回、上に1回移動するので、3C2=3!2!1!=3{}_3C_2 = \frac{3!}{2!1!} = 3通りです。
* RからQへの最短経路の数:
右に3回、上に4回移動するので、7C3=7!3!4!=7×6×53×2×1=35{}_7C_3 = \frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35通りです。
* PからRを経由してQへの最短経路の数:
3×35=1053 \times 35 = 105通りです。
* PからSへの最短経路の数:
右に3回、上に3回移動するので、6C3=6!3!3!=6×5×43×2×1=20{}_6C_3 = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20通りです。
* SからQへの最短経路の数:
右に2回、上に2回移動するので、4C2=4!2!2!=4×32×1=6{}_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通りです。
* PからSを経由してQへの最短経路の数:
20×6=12020 \times 6 = 120通りです。
* PからRを経由してSへの最短経路の数:
PからRは3通り。RからSは右に1回、上に2回なので3C1=3{}_3C_1 = 3通り。よって、3×3=93 \times 3 = 9通り
* SからQは6通りなので、PからR,Sを経由してQへの最短経路の数:
9×6=549 \times 6 = 54通り
* Rを通りSを通らない経路の数:Rを通る経路数からR,Sを通る経路数を引く
10554=51105 - 54 = 51通り
* RもSも通らない経路の数:全体からRを通る経路とSを通る経路を引いて、R,S両方を通る経路を足す
252105120+54=81252 - 105 - 120 + 54 = 81通り

3. 最終的な答え

* PからQへの最短経路は全部で 252 通り
* Rを通るものは 105 通り
* Rを通り、Sを通らないものは 51 通り
* R, Sをともに通らないものは 81 通り

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