1から12の目が同様に確からしいサイコロを1つ振ったときの確率密度関数 $f(x)$ と分布関数 $F(x)$ を求め、表を完成させる。また、 $f(a)+f(b)+f(c)+f(d)$ の値、 $F(b+|a-d|)$ の値、平均 $\mu$ に対して $f(2\mu-d-1)$ の値、分散 $\sigma^2$ に対して $F(\sigma^2 - d)$ の値を計算する。最後に、与えられた選択肢の中から適切なものを選び、設問2に対するキーワードを一つ書く。

確率論・統計学確率密度関数分布関数サイコロ平均分散離散確率分布
2025/7/24

1. 問題の内容

1から12の目が同様に確からしいサイコロを1つ振ったときの確率密度関数 f(x)f(x) と分布関数 F(x)F(x) を求め、表を完成させる。また、 f(a)+f(b)+f(c)+f(d)f(a)+f(b)+f(c)+f(d) の値、 F(b+ad)F(b+|a-d|) の値、平均 μ\mu に対して f(2μd1)f(2\mu-d-1) の値、分散 σ2\sigma^2 に対して F(σ2d)F(\sigma^2 - d) の値を計算する。最後に、与えられた選択肢の中から適切なものを選び、設問2に対するキーワードを一つ書く。

2. 解き方の手順

(1) 表の作成:
* f(x)f(x): 1から12の目が同様に確からしいので、各 xx に対して f(x)=112f(x) = \frac{1}{12}
* xf(x)xf(x): 各 xx に対して xf(x)=x112=x12x \cdot f(x) = x \cdot \frac{1}{12} = \frac{x}{12}
* F(x)F(x): 分布関数は累積確率なので、F(x)=i=1xf(i)=x12F(x) = \sum_{i=1}^{x} f(i) = \frac{x}{12}
表に値を記入する。
| x | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 合計 |
| :---- | :------- | :------- | :------- | :------- | :------- | :------- | :------- | :------- | :------- | :------- | :------- | :------- | :-------- |
| f(x) | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1/12 | 1 |
| xf(x) | 1/12 | 2/12 | 3/12 | 4/12 | 5/12 | 6/12 | 7/12 | 8/12 | 9/12 | 10/12 | 11/12 | 12/12 | 78/12=6.5 |
| F(x) | 1/12 | 2/12 | 3/12 | 4/12 | 5/12 | 6/12 | 7/12 | 8/12 | 9/12 | 10/12 | 11/12 | 12/12 | |
(2) 平均 μ\mu と分散 σ2\sigma^2 の計算:
* μ=x=112xf(x)=7812=6.5\mu = \sum_{x=1}^{12} x f(x) = \frac{78}{12} = 6.5
* σ2=x=112(xμ)2f(x)=x=112(x6.5)2112\sigma^2 = \sum_{x=1}^{12} (x-\mu)^2 f(x) = \sum_{x=1}^{12} (x-6.5)^2 \frac{1}{12}
=112[(16.5)2+(26.5)2++(126.5)2]=112143=1431211.92= \frac{1}{12} [(1-6.5)^2 + (2-6.5)^2 + \dots + (12-6.5)^2] = \frac{1}{12} \cdot 143 = \frac{143}{12} \approx 11.92
(3) f(a)+f(b)+f(c)+f(d)f(a)+f(b)+f(c)+f(d) の値:
a,b,c,da,b,c,d が与えられていないため、具体的な値は計算できません。例えば、a=1,b=2,c=3,d=4a=1, b=2, c=3, d=4 とすると、
f(1)+f(2)+f(3)+f(4)=112+112+112+112=412=13f(1)+f(2)+f(3)+f(4) = \frac{1}{12} + \frac{1}{12} + \frac{1}{12} + \frac{1}{12} = \frac{4}{12} = \frac{1}{3} となります。
(4) F(b+ad)F(b+|a-d|) の値:
a,b,da, b, d が与えられていないため、具体的な値は計算できません。例えば、a=1,b=2,d=4a=1, b=2, d=4 とすると、
F(2+14)=F(2+3)=F(5)=512F(2+|1-4|) = F(2+3) = F(5) = \frac{5}{12} となります。
(5) f(2μd1)f(2\mu-d-1) の値:
dd が与えられていないため、具体的な値は計算できません。μ=6.5\mu = 6.5 より、 f(26.5d1)=f(13d1)=f(12d)f(2 \cdot 6.5 - d - 1) = f(13 - d - 1) = f(12 - d) となります。 例えば、d=2d = 2 とすると、f(122)=f(10)=112f(12 - 2) = f(10) = \frac{1}{12} となります。
(6) F(σ2d)F(\sigma^2 - d) の値:
σ211.92\sigma^2 \approx 11.92 より、F(11.92d)F(11.92 - d) となります。dd が与えられていないため、具体的な値は計算できません。F(x)F(x)xx が整数で定義されているため、F(11.92d)F(11.92 - d) を計算する際には、小数点以下を切り捨てるか、または最も近い整数値を使用する必要があります。例えば、d=2d = 2 とすると、F(11.922)=F(9.92)F(9)=912=34F(11.92 - 2) = F(9.92) \approx F(9) = \frac{9}{12} = \frac{3}{4} となります。
(7) 適切な選択肢の選択:
サイコロの目は同様に確からしいので、f(x)f(x) は定数関数であり、F(x)F(x) は階段関数です。
* 選択肢1: f(a)+f(12a)=112+112=212=16f(a)+f(12-a) = \frac{1}{12} + \frac{1}{12} = \frac{2}{12} = \frac{1}{6}. f(6)=112f(6) = \frac{1}{12}. よって、正しくありません。
* 選択肢2: x=10x=10x=3x=3x=7x=7 の和ですが、f(10)=112f(10) = \frac{1}{12}f(3)+f(7)=112+112=212=16f(3)+f(7) = \frac{1}{12} + \frac{1}{12} = \frac{2}{12} = \frac{1}{6}. よって正しくありません。
* 選択肢3: F(a)+F(12a)=a12+12a12=1212=1F(a)+F(12-a) = \frac{a}{12} + \frac{12-a}{12} = \frac{12}{12} = 1. F(6)=612=12F(6) = \frac{6}{12} = \frac{1}{2}. よって正しくありません。
* 選択肢4: x=10x=10x=3x=3x=7x=7 の和ですが、F(10)=1012F(10) = \frac{10}{12}F(3)+F(7)=312+712=1012F(3)+F(7) = \frac{3}{12} + \frac{7}{12} = \frac{10}{12}. よって正しいです。
* 選択肢5: f(x)f(x) は離散的な値しか取らないので、連続ではありません。
* 選択肢6: F(x)F(x) も離散的な値しか取らないので、連続ではありません。
したがって、適切な選択肢は④です。
(8) 設問2に対するキーワード:
「確率分布」

3. 最終的な答え

表:上記参照
f(a)+f(b)+f(c)+f(d)f(a)+f(b)+f(c)+f(d)F(b+ad)F(b+|a-d|)f(2μd1)f(2\mu-d-1)F(σ2d)F(\sigma^2 - d) の値:上記の計算手順参照(具体的な値は a,b,c,da,b,c,d の値に依存)
適切な選択肢:④
キーワード:「確率分布」

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