与えられた偏導関数から元の関数を求める問題です。 問題1: 領域Dにおいて、$f_x(x,y) = a$、$f_y(x,y) = b$($a, b$は定数)のとき、$f(x,y) = ax + by + c$($c$は定数)であることを証明する。 問題2: 領域Dにおいて、$f_x(x,y) = 2xy$、$f_y(x,y) = x^2$のとき、$f(x,y) = x^2y + c$($c$は定数)であることを証明する。

解析学偏微分積分偏導関数多変数関数
2025/7/24
はい、承知いたしました。与えられた数学の問題を解いていきます。

1. 問題の内容

与えられた偏導関数から元の関数を求める問題です。
問題1:
領域Dにおいて、fx(x,y)=af_x(x,y) = afy(x,y)=bf_y(x,y) = ba,ba, bは定数)のとき、f(x,y)=ax+by+cf(x,y) = ax + by + cccは定数)であることを証明する。
問題2:
領域Dにおいて、fx(x,y)=2xyf_x(x,y) = 2xyfy(x,y)=x2f_y(x,y) = x^2のとき、f(x,y)=x2y+cf(x,y) = x^2y + cccは定数)であることを証明する。

2. 解き方の手順

問題1:
fx(x,y)=af_x(x,y) = axxで積分すると、
f(x,y) = \int a dx = ax + g(y)
ここで、g(y)g(y)yyのみの関数です。
次に、f(x,y)=ax+g(y)f(x,y) = ax + g(y)yyで偏微分すると、
f_y(x,y) = \frac{\partial}{\partial y} (ax + g(y)) = g'(y)
問題より、fy(x,y)=bf_y(x,y) = bなので、g(y)=bg'(y) = bとなります。
g(y)=bg'(y) = byyで積分すると、
g(y) = \int b dy = by + c
ここで、ccは積分定数です。
したがって、f(x,y)=ax+g(y)=ax+by+cf(x,y) = ax + g(y) = ax + by + cとなります。
問題2:
fx(x,y)=2xyf_x(x,y) = 2xyxxで積分すると、
f(x,y) = \int 2xy dx = x^2y + h(y)
ここで、h(y)h(y)yyのみの関数です。
次に、f(x,y)=x2y+h(y)f(x,y) = x^2y + h(y)yyで偏微分すると、
f_y(x,y) = \frac{\partial}{\partial y} (x^2y + h(y)) = x^2 + h'(y)
問題より、fy(x,y)=x2f_y(x,y) = x^2なので、x2+h(y)=x2x^2 + h'(y) = x^2となります。
したがって、h(y)=0h'(y) = 0となります。
h(y)=0h'(y) = 0yyで積分すると、
h(y) = \int 0 dy = c
ここで、ccは積分定数です。
したがって、f(x,y)=x2y+h(y)=x2y+cf(x,y) = x^2y + h(y) = x^2y + cとなります。

3. 最終的な答え

問題1:
f(x,y)=ax+by+cf(x,y) = ax + by + c
問題2:
f(x,y)=x2y+cf(x,y) = x^2y + c

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