関数 $y = x + \sqrt{2-x^2}$ の最大値と最小値を求めます。

解析学関数の最大最小微分定義域増減
2025/7/25

1. 問題の内容

関数 y=x+2x2y = x + \sqrt{2-x^2} の最大値と最小値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、関数の定義域を求めます。根号の中身が0以上である必要があるため、2x202-x^2 \ge 0 より、x22x^2 \le 2。したがって、2x2-\sqrt{2} \le x \le \sqrt{2}です。
次に、与えられた関数を微分して、増減を調べます。
y=1+2x22x2=1x2x2y' = 1 + \frac{-2x}{2\sqrt{2-x^2}} = 1 - \frac{x}{\sqrt{2-x^2}}
y=0y' = 0 となる xx を求めます。
1=x2x21 = \frac{x}{\sqrt{2-x^2}}
2x2=x\sqrt{2-x^2} = x
2x2=x22-x^2 = x^2
2x2=22x^2 = 2
x2=1x^2 = 1
x=±1x = \pm 1
ここで、2x2=x\sqrt{2-x^2} = x の条件より、xx は正である必要があるため、x=1x=1のみが解となります。
次に、yy' の符号を調べます。
2<x<1-\sqrt{2} < x < 1 のとき、x<2x2x < \sqrt{2-x^2} なので y>0y' > 0
1<x<21 < x < \sqrt{2} のとき、x>2x2x > \sqrt{2-x^2} なので y<0y' < 0
したがって、x=1x=1 で極大となります。また、区間の端点 x=2x = -\sqrt{2} および x=2x = \sqrt{2} での値を調べます。
x=2x=-\sqrt{2} のとき、y=2+2(2)2=2+22=2y = -\sqrt{2} + \sqrt{2-(-\sqrt{2})^2} = -\sqrt{2} + \sqrt{2-2} = -\sqrt{2}
x=1x=1 のとき、y=1+212=1+1=2y = 1 + \sqrt{2-1^2} = 1 + \sqrt{1} = 2
x=2x=\sqrt{2} のとき、y=2+2(2)2=2+22=2y = \sqrt{2} + \sqrt{2-(\sqrt{2})^2} = \sqrt{2} + \sqrt{2-2} = \sqrt{2}
したがって、最大値は 22 (x=1x=1 のとき)、最小値は 2-\sqrt{2} (x=2x=-\sqrt{2} のとき)です。

3. 最終的な答え

最大値:2
最小値:2-\sqrt{2}

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