与えられた関数が極値を持つように、$a$ の値の範囲を求める。 (1) $y = x^3 + ax^2 + 6x - 3$ (2) $y = ax - \sin 3x$

解析学微分極値関数の増減導関数判別式
2025/7/25

1. 問題の内容

与えられた関数が極値を持つように、aa の値の範囲を求める。
(1) y=x3+ax2+6x3y = x^3 + ax^2 + 6x - 3
(2) y=axsin3xy = ax - \sin 3x

2. 解き方の手順

関数が極値を持つためには、導関数が 00 になる点が存在し、その前後で導関数の符号が変わる必要がある。
(1) y=x3+ax2+6x3y = x^3 + ax^2 + 6x - 3 の場合
まず、導関数を求める。
y=3x2+2ax+6y' = 3x^2 + 2ax + 6
関数が極値を持つためには、y=0y'=0 が異なる2つの実数解を持つ必要がある。
したがって、y=0y'=0 の判別式 DD が正である必要がある。
D=(2a)24(3)(6)=4a272>0D = (2a)^2 - 4(3)(6) = 4a^2 - 72 > 0
a2>18a^2 > 18
よって、a<32a < -3\sqrt{2} または a>32a > 3\sqrt{2}
(2) y=axsin3xy = ax - \sin 3x の場合
まず、導関数を求める。
y=a3cos3xy' = a - 3\cos 3x
関数が極値を持つためには、y=0y'=0 となる xx が存在し、yy' がその前後で符号を変える必要がある。
つまり、y=0y' = 0 となる xx が存在する必要がある。
a3cos3x=0a - 3\cos 3x = 0
cos3x=a3\cos 3x = \frac{a}{3}
1cos3x1-1 \le \cos 3x \le 1 であるから、1a31-1 \le \frac{a}{3} \le 1 でなければならない。
また、yy' がその前後で符号を変える必要があるので、cos3x=±1\cos 3x = \pm 1 となる場合は極値を持たない。
なぜなら、y=0y' = 0 となる xx の近くで、yy' が正または負の値しか取らないからである。
したがって、1<a3<1-1 < \frac{a}{3} < 1 である必要がある。
3<a<3-3 < a < 3

3. 最終的な答え

(1) a<32a < -3\sqrt{2} または a>32a > 3\sqrt{2}
(2) 3<a<3-3 < a < 3

「解析学」の関連問題

関数 $y = \cos 2x + 2\cos x$ ($0 \le x \le 2\pi$) の最小値とそのときの $x$ の値を求める。

三角関数最大・最小微分積分cos変数変換
2025/7/25

問題は3つあります。 (1) 放物線 $y = x^2$ と直線 $y = 2x + a$ が2点 $(\alpha, \alpha^2), (\beta, \beta^2)$ で交わるとき、これらの...

積分面積放物線直線二次関数
2025/7/25

積分 $\int \frac{1}{\sqrt{2x+1}} dx$ を計算する問題です。途中の積分 $\int \frac{1}{\sqrt{x}} dx$ の計算と、最終的な積分結果を求める必要が...

積分置換積分不定積分ルート
2025/7/25

$\cos \theta + \sin \theta = \frac{4}{3}$ のとき、$0 < \theta < \frac{\pi}{4}$ である。$\sin 2\theta$ と $\si...

三角関数加法定理倍角の公式
2025/7/25

不定積分 $I = \int 2^{-3x} dx$ を計算する問題です。公式 $\int 2^x dx = \frac{2^x}{\log 2} + C$ を利用します。

積分不定積分指数関数置換積分
2025/7/25

関数 $y = -3\sin^2\theta + 3\cos\theta + 5$ ($\frac{\pi}{3} \le \theta \le \pi$) について考える。$t = \cos\th...

三角関数最大最小二次関数変数変換
2025/7/25

関数 $y = -3\sin^2\theta + 3\cos\theta + 5$ ($\frac{\pi}{3} \le \theta \le \pi$)について、以下の問いに答える。 * ...

三角関数二次関数最大値最小値関数のグラフ
2025/7/25

与えられた関数の最大値と最小値を求めます。 (1) $y = x + \sqrt{2 - x^2}$ (2) $y = x^3 + \frac{8}{x^3}$ (ただし $1 \le x \le 2...

最大値最小値微分増減定義域
2025/7/25

次の2つの定積分を計算する問題です。 (1) $\int_{0}^{3} |x^2 - x - 2| dx$ (2) $\int_{-1}^{2} |x(x-1)| dx$

定積分絶対値積分
2025/7/25

関数 $y = -3\sin^2\theta + 3\cos\theta + 5$ について、$\frac{\pi}{3} \leq \theta \leq \pi$ の範囲で考える。 $t = \c...

三角関数関数の最大最小二次関数
2025/7/25