与えられた連立微分方程式を解く問題です。 連立微分方程式は以下の通りです。 $\begin{cases} \frac{dx}{dt} = -x - 4y \\ \frac{dy}{dt} = x - y \end{cases}$

応用数学連立微分方程式微分方程式解法線形微分方程式
2025/7/24

1. 問題の内容

与えられた連立微分方程式を解く問題です。
連立微分方程式は以下の通りです。
$\begin{cases}
\frac{dx}{dt} = -x - 4y \\
\frac{dy}{dt} = x - y
\end{cases}$

2. 解き方の手順

(1) 1つ目の式からxxについて解きます。
dxdt=x4y\frac{dx}{dt} = -x - 4y
x=dxdt4yx = -\frac{dx}{dt} - 4y
(2) この式をttで微分します。
dxdt=d2xdt24dydt\frac{dx}{dt} = -\frac{d^2x}{dt^2} - 4\frac{dy}{dt}
(3) 2つ目の式を4倍します。
4dydt=4x4y4\frac{dy}{dt} = 4x - 4y
(4) (2)と(3)の式から4dydt4\frac{dy}{dt}を消去します。
dxdt=d2xdt2(4x4y)\frac{dx}{dt} = -\frac{d^2x}{dt^2} - (4x - 4y)
d2xdt2+dxdt+4x4y=0\frac{d^2x}{dt^2} + \frac{dx}{dt} + 4x - 4y = 0
(5) 1つ目の式をxxyyについて変形します。
4y=dxdtx4y = -\frac{dx}{dt} - x
(6) (4)の式に(5)の式を代入します。
d2xdt2+dxdt+4x+dxdt+x=0\frac{d^2x}{dt^2} + \frac{dx}{dt} + 4x + \frac{dx}{dt} + x = 0
d2xdt2+2dxdt+5x=0\frac{d^2x}{dt^2} + 2\frac{dx}{dt} + 5x = 0
(7) 上記の微分方程式を解きます。特性方程式は以下のようになります。
λ2+2λ+5=0\lambda^2 + 2\lambda + 5 = 0
λ=2±4202=2±162=1±2i\lambda = \frac{-2 \pm \sqrt{4 - 20}}{2} = \frac{-2 \pm \sqrt{-16}}{2} = -1 \pm 2i
(8) x(t)x(t)の一般解は次のようになります。
x(t)=c1etcos(2t)+c2etsin(2t)x(t) = c_1e^{-t}cos(2t) + c_2e^{-t}sin(2t)
(9) dxdt\frac{dx}{dt}を計算します。
dxdt=c1etcos(2t)2c1etsin(2t)c2etsin(2t)+2c2etcos(2t)\frac{dx}{dt} = -c_1e^{-t}cos(2t) - 2c_1e^{-t}sin(2t) - c_2e^{-t}sin(2t) + 2c_2e^{-t}cos(2t)
dxdt=et[(c1+2c2)cos(2t)+(2c1c2)sin(2t)]\frac{dx}{dt} = e^{-t}[(-c_1 + 2c_2)cos(2t) + (-2c_1 - c_2)sin(2t)]
(10) y(t)y(t)を計算します。
y(t)=14(dxdt+x)=14[et[(c1+2c2)cos(2t)+(2c1c2)sin(2t)]+c1etcos(2t)+c2etsin(2t)]y(t) = -\frac{1}{4}(\frac{dx}{dt} + x) = -\frac{1}{4}[e^{-t}[(-c_1 + 2c_2)cos(2t) + (-2c_1 - c_2)sin(2t)] + c_1e^{-t}cos(2t) + c_2e^{-t}sin(2t)]
y(t)=14et[2c2cos(2t)2c1sin(2t)]y(t) = -\frac{1}{4}e^{-t}[2c_2cos(2t) - 2c_1sin(2t)]
y(t)=12et[c1sin(2t)c2cos(2t)]y(t) = \frac{1}{2}e^{-t}[c_1sin(2t) - c_2cos(2t)]

3. 最終的な答え

$\begin{cases}
x(t) = c_1e^{-t}cos(2t) + c_2e^{-t}sin(2t) \\
y(t) = \frac{1}{2}e^{-t}[c_1sin(2t) - c_2cos(2t)]
\end{cases}$

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