普段受け取るメールのうち20%が迷惑メール、80%が一般メールです。迷惑メールの件名に「出会い」という単語が含まれる確率は50%、一般メールの件名に「出会い」という単語が含まれる確率は1%です。今、受け取ったメールの件名に「出会い」という単語が含まれていたとき、このメールが迷惑メールである確率を求めます。

確率論・統計学ベイズの定理確率条件付き確率全確率の定理
2025/7/24

1. 問題の内容

普段受け取るメールのうち20%が迷惑メール、80%が一般メールです。迷惑メールの件名に「出会い」という単語が含まれる確率は50%、一般メールの件名に「出会い」という単語が含まれる確率は1%です。今、受け取ったメールの件名に「出会い」という単語が含まれていたとき、このメールが迷惑メールである確率を求めます。

2. 解き方の手順

ベイズの定理を使って解きます。
* AA: メールが迷惑メールである事象
* BB: メールが一般メールである事象
* CC: メールに「出会い」という単語が含まれる事象
求めるのはP(AC)P(A|C)、つまり「出会い」という単語が含まれるメールが迷惑メールである確率です。ベイズの定理より、
P(AC)=P(CA)P(A)P(C)P(A|C) = \frac{P(C|A)P(A)}{P(C)}
ここで、P(C)P(C)は、メールに「出会い」という単語が含まれる確率であり、全確率の定理より以下のように計算できます。
P(C)=P(CA)P(A)+P(CB)P(B)P(C) = P(C|A)P(A) + P(C|B)P(B)
問題文より以下の確率が分かります。
* P(A)=0.20P(A) = 0.20 (迷惑メールの確率)
* P(B)=0.80P(B) = 0.80 (一般メールの確率)
* P(CA)=0.50P(C|A) = 0.50 (迷惑メールに「出会い」が含まれる確率)
* P(CB)=0.01P(C|B) = 0.01 (一般メールに「出会い」が含まれる確率)
これらの値を代入して、P(C)P(C)を計算します。
P(C)=(0.50)(0.20)+(0.01)(0.80)=0.10+0.008=0.108P(C) = (0.50)(0.20) + (0.01)(0.80) = 0.10 + 0.008 = 0.108
次に、P(AC)P(A|C)を計算します。
P(AC)=(0.50)(0.20)0.108=0.100.108=100108=25270.9259P(A|C) = \frac{(0.50)(0.20)}{0.108} = \frac{0.10}{0.108} = \frac{100}{108} = \frac{25}{27} \approx 0.9259
パーセントで表すと、約92.59%となります。選択肢の中で最も近いのは約90%です。

3. 最終的な答え

約 90%

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