与えられた問題は、以下の4つの小問から構成されています。 (1) 複素数に関する等式 $a(1+i)^2 + b(2+3i)(3-2i) = -6+4i$ を満たす実数 $a, b$ の値を求める問題。ただし、$i^2 = -1$。 (2) $\triangle ABC$ において、$AB=5$, $BC=6$, $CA=3$ のとき、$\cos B$ の値を求め、次に、頂点Aにおける外角の二等分線と辺BCの延長との交点をDとするとき、線分ADの長さを求める問題。 (3) 3進法で表された数 $20120_{(3)}$ を10進法で表す問題。 (4) 直線 $y = 3x+1$ と $x$ 軸とのなす角を $\alpha$ とするとき、$\tan \alpha$ の値を求め、次に、直線 $y=3x+1$ と直線 $y = -\frac{1}{2}x$ のなす角を $\theta$ とするとき、$\theta$ の値を求める問題。ただし、2直線のなす角は $0$ 以上 $\frac{\pi}{2}$ 以下とする。

その他複素数連立方程式余弦定理三角形外角の二等分線基数変換3進法直線傾き三角関数arctan
2025/4/4
はい、承知いたしました。与えられた数学の問題を解いていきます。

1. 問題の内容

与えられた問題は、以下の4つの小問から構成されています。
(1) 複素数に関する等式 a(1+i)2+b(2+3i)(32i)=6+4ia(1+i)^2 + b(2+3i)(3-2i) = -6+4i を満たす実数 a,ba, b の値を求める問題。ただし、i2=1i^2 = -1
(2) ABC\triangle ABC において、AB=5AB=5, BC=6BC=6, CA=3CA=3 のとき、cosB\cos B の値を求め、次に、頂点Aにおける外角の二等分線と辺BCの延長との交点をDとするとき、線分ADの長さを求める問題。
(3) 3進法で表された数 20120(3)20120_{(3)} を10進法で表す問題。
(4) 直線 y=3x+1y = 3x+1xx 軸とのなす角を α\alpha とするとき、tanα\tan \alpha の値を求め、次に、直線 y=3x+1y=3x+1 と直線 y=12xy = -\frac{1}{2}x のなす角を θ\theta とするとき、θ\theta の値を求める問題。ただし、2直線のなす角は 00 以上 π2\frac{\pi}{2} 以下とする。

2. 解き方の手順

(1)
まず、与えられた等式を整理します。
a(1+i)2=a(1+2i+i2)=a(1+2i1)=2aia(1+i)^2 = a(1+2i+i^2) = a(1+2i-1) = 2ai
b(2+3i)(32i)=b(64i+9i6i2)=b(6+5i+6)=b(12+5i)b(2+3i)(3-2i) = b(6 - 4i + 9i - 6i^2) = b(6 + 5i + 6) = b(12+5i)
したがって、2ai+b(12+5i)=6+4i2ai + b(12+5i) = -6 + 4i となります。
実部と虚部を比較すると、以下の連立方程式が得られます。
12b=612b = -6
2a+5b=42a + 5b = 4
これを解きます。
(2)
cosB\cos B は余弦定理を用いて求めます。
AC2=AB2+BC22(AB)(BC)cosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2(AB)(BC)\cos B
32=52+622(5)(6)cosB3^2 = 5^2 + 6^2 - 2(5)(6)\cos B
9=25+3660cosB9 = 25 + 36 - 60\cos B
60cosB=5260\cos B = 52
cosB=5260=1315\cos B = \frac{52}{60} = \frac{13}{15}
次に、ADの長さを求めます。角の二等分線の定理より BD:CD=AB:AC=5:3BD:CD = AB:AC = 5:3.
BD=553BC=52BC=52×6=15BD = \frac{5}{5-3}BC = \frac{5}{2}BC = \frac{5}{2} \times 6 = 15
ABD\triangle ABDに余弦定理を適用する.ABD=180B\angle ABD = 180^\circ - BなのでcosABD=cosB=13/15\cos{\angle ABD}=-\cos{B} = -13/15
AD2=AB2+BD22ABBDcosABD=52+1522(5)(15)(13/15)=25+225+130=380AD^2 = AB^2 + BD^2 -2AB \cdot BD \cos{\angle ABD} = 5^2+15^2 -2(5)(15)(-13/15)= 25+225+130 = 380
AD=380=295AD = \sqrt{380} = 2\sqrt{95}
(3)
20120(3)=234+033+132+231+030=281+0+19+23+0=162+9+6=17720120_{(3)} = 2 \cdot 3^4 + 0 \cdot 3^3 + 1 \cdot 3^2 + 2 \cdot 3^1 + 0 \cdot 3^0 = 2 \cdot 81 + 0 + 1 \cdot 9 + 2 \cdot 3 + 0 = 162 + 9 + 6 = 177
(4)
直線 y=3x+1y = 3x+1xx 軸とのなす角を α\alpha とするとき、tanα\tan \alpha は直線の傾きに等しいので、tanα=3\tan \alpha = 3 となります。
次に、直線 y=3x+1y=3x+1 と直線 y=12xy=-\frac{1}{2}x のなす角を θ\theta とするとき、tanθ\tan \theta を求めます。
tanθ=m1m21+m1m2\tan \theta = \left| \frac{m_1 - m_2}{1+m_1 m_2} \right|
m1=3m_1 = 3, m2=12m_2 = -\frac{1}{2}
tanθ=3(12)1+3(12)=3+12132=7212=7=7\tan \theta = \left| \frac{3 - (-\frac{1}{2})}{1 + 3(-\frac{1}{2})} \right| = \left| \frac{3 + \frac{1}{2}}{1 - \frac{3}{2}} \right| = \left| \frac{\frac{7}{2}}{-\frac{1}{2}} \right| = \left| -7 \right| = 7
θ=arctan7\theta = \arctan 7.
しかし、θ\theta00 以上 π2\frac{\pi}{2} 以下なので、このθ\thetaは範囲外である。tan(πθ)=tan(θ)tan(\pi - \theta) = -tan(\theta)であるので、2直線のなす角はθ\theta, πθ\pi - \thetaのうち小さいほうであり、絶対値を取っているので、tanθtan \thetaの値は変わらない.しかし、傾きを反転させた時と同じなので、問題の解釈を間違えている可能性が高い.y=3x+1y = 3x+1y=1/2xy= -1/2 x のなす角はtanθ=7\theta = 7である.

3. 最終的な答え

(1) a=236,b=12a = \frac{23}{6}, b = -\frac{1}{2}
(2) cosB=1315\cos B = \frac{13}{15}, AD=295AD = 2\sqrt{95}
(3) 177177
(4) tanα=3\tan \alpha = 3, θ=arctan7\theta = \arctan 7

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