図2のように、起電力 $E = 1.5 \text{V}$、内部抵抗 $r = 0.1 \Omega$ の電池Bを3個接続した回路について、以下の2つの問いに答えます。 (1) a-b間の電圧 $V_{ab}$ を求めます。 (2) a-b間に $6.6 \Omega$ の抵抗を接続したとき、その抵抗を流れる電流を求めます。

応用数学電気回路キルヒホッフの法則電圧電流内部抵抗
2025/7/24

1. 問題の内容

図2のように、起電力 E=1.5VE = 1.5 \text{V}、内部抵抗 r=0.1Ωr = 0.1 \Omega の電池Bを3個接続した回路について、以下の2つの問いに答えます。
(1) a-b間の電圧 VabV_{ab} を求めます。
(2) a-b間に 6.6Ω6.6 \Omega の抵抗を接続したとき、その抵抗を流れる電流を求めます。

2. 解き方の手順

(1) a-b間の電圧 VabV_{ab} の計算
3個の電池が直列につながっているため、全体の起電力は 1.5×3=4.5V1.5 \times 3 = 4.5 \text{V} となります。
全体の内部抵抗は 0.1×3=0.3Ω0.1 \times 3 = 0.3 \Omega です。
したがって、回路全体の電流 III=4.50.3=15AI = \frac{4.5}{0.3} = 15 \text{A} となります。
VabV_{ab} は3個の電池のうちの2個分の起電力 1.5×2=3V1.5 \times 2 = 3 \text{V} から、2個分の内部抵抗による電圧降下 I×(0.1×2)=15×0.2=3VI \times (0.1 \times 2) = 15 \times 0.2 = 3 \text{V} を引いた値です。
したがって、Vab=3(15×23×0.1)=33×23=2VV_{ab} = 3 - (15 \times \frac{2}{3} \times 0.1) = 3 - 3 \times \frac{2}{3}= 2 \text{V}
(2) a-b間に 6.6Ω6.6 \Omega の抵抗を接続したときに流れる電流の計算
この問題は、重ね合わせの理を利用して解きます。a-b間の回路を2つの電源を含む回路として考え、各電源による電流を計算し、それらを足し合わせることで、全体の電流を求めます。
2つの電源の起電力はそれぞれ E1=1.5VE_1 = 1.5 \text{V}E2=1.5×2=3VE_2 = 1.5 \times 2=3 \text{V} です。
それぞれの内部抵抗は r1=0.1Ωr_1 = 0.1 \Omegar2=0.1×2=0.2Ωr_2=0.1 \times 2 =0.2 \Omega です。
a-b間に接続した抵抗は R=6.6ΩR = 6.6 \Omega です。
この抵抗を流れる電流を I3I_3 とすると、 I3I_3 は以下の式で計算できます。
I3=E1r2+E2r1r1r2+R(r1+r2)=1.5×0.2+3×0.10.1×0.2+6.6(0.1+0.2)=0.3+0.30.02+6.6×0.3=0.60.02+1.98=0.62=0.3AI_3 = \frac{E_1 r_2 + E_2 r_1}{r_1 r_2 + R(r_1 + r_2)} = \frac{1.5 \times 0.2 + 3 \times 0.1}{0.1 \times 0.2 + 6.6(0.1 + 0.2)} = \frac{0.3 + 0.3}{0.02 + 6.6 \times 0.3} = \frac{0.6}{0.02 + 1.98} = \frac{0.6}{2} = 0.3 \text{A}

3. 最終的な答え

(1) a-b間の電圧 VabV_{ab}: 2V2 \text{V}
(2) a-b間の 6.6Ω6.6 \Omega の抵抗を流れる電流: 0.3A0.3 \text{A}

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