各図形の辺は抵抗 $r$ の導線でできており、端子A-B間の合成抵抗 $R$ を求める問題です。 (1) 正方形4つ (2) 六角形 (3) 正四面体 (4) 立方体 の4つの図形についてそれぞれ合成抵抗を求めます。

応用数学電気回路合成抵抗キルヒホッフの法則並列回路直列回路
2025/7/24

1. 問題の内容

各図形の辺は抵抗 rr の導線でできており、端子A-B間の合成抵抗 RR を求める問題です。
(1) 正方形4つ
(2) 六角形
(3) 正四面体
(4) 立方体
の4つの図形についてそれぞれ合成抵抗を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 正方形4つの場合
まず、AからBへの経路を考えます。上側の並列抵抗は rr/(r+r)=r/2r \cdot r / (r+r) = r/2 です。同様に、下側の並列抵抗も r/2r/2 です。
これらの抵抗は、中央の2つの抵抗 r+r=2rr+r=2rと直列に接続されています。
つまり、r/2+2r=5r/2r/2 + 2r = 5r/2です。
この抵抗と、r/2r/2が並列になっているため、
5r2r25r2+r2=5r246r2=5r413=5r12\frac{\frac{5r}{2} \cdot \frac{r}{2}}{\frac{5r}{2} + \frac{r}{2}} = \frac{\frac{5r^2}{4}}{\frac{6r}{2}} = \frac{5r}{4} \cdot \frac{1}{3} = \frac{5r}{12}
さらに、この抵抗と残り r/2+r/2=rr/2+r/2=rが並列になっているため、3r4\frac{3r}{4}となります。最後に、3r4+3r4=3r2\frac{3r}{4} + \frac{3r}{4} = \frac{3r}{2}.
(2) 六角形の場合
AからBへの経路を考えます。上側の抵抗は r/2r/2です。下側の抵抗はr+r+r/2=5r/2r+r+r/2 = 5r/2.
R=r/25r/2r/2+5r/2=5r/43=5r12R=\frac{r/2 * 5r/2}{r/2+5r/2}=\frac{5r/4}{3}=\frac{5r}{12}.
並列抵抗は r/3r/3. そして、 r+r/3=4r/3r + r/3 = 4r/3.
さらに 4r/34r/3r/3r/3の並列抵抗4r/3r/34r/3+r/3=4r2/95r/3=4r/33/5=4r152=8r15\frac{4r/3*r/3}{4r/3+r/3} = \frac{4r^2/9}{5r/3} = 4r/3*3/5 = \frac{4r}{15}*2=\frac{8r}{15}.
最後に2r5+2r5=4r5\frac{2r}{5} + \frac{2r}{5} = \frac{4r}{5}.
(3) 正四面体の場合
AからBへの経路を考えます。まず、r+r=2rr+r=2r.
2つの2r2rが並列なので、2r2r2r+2r=4r24r=r\frac{2r\cdot2r}{2r+2r}=\frac{4r^2}{4r}=r.
残りはr/2r/2.
(4) 立方体の場合
AからBへの経路を考えます。中央の並列抵抗は r/2r/2.
r+r/4+r+r=5/6rr + r/4+r + r = 5/6r.

3. 最終的な答え

(1) 正方形4つ:R=32rR = \frac{3}{2}r
(2) 六角形:R=45rR = \frac{4}{5}r
(3) 正四面体:R=12rR = \frac{1}{2}r
(4) 立方体:R=56rR = \frac{5}{6}r

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