線形写像 $f: \mathbb{R}^2 \to \mathbb{R}^2$ と $g: \mathbb{R}^3 \to \mathbb{R}^2$ が与えられています。 $f(v) = Av$, ただし $A = \begin{bmatrix} 1 & 1 \\ 1 & a \end{bmatrix}$ であり、$g\begin{bmatrix} x \\ y \\ z \end{bmatrix} = \begin{bmatrix} x-y+z \\ y+z \end{bmatrix}$ です。 合成写像 $f \circ g$ が全射となるような $a$ の値を求める問題です。
2025/7/24
1. 問題の内容
線形写像 と が与えられています。
, ただし であり、 です。
合成写像 が全射となるような の値を求める問題です。
2. 解き方の手順
まず、合成写像 を計算します。
したがって、
が全射であるとは、任意の に対して、ある が存在し、 となることです。
つまり、次の連立方程式が解を持つことが必要かつ十分です。
上の式から下の式を引くと、
のとき、 となり、 または を任意に決めれば、もう一方が決まります。
例えば、 とすれば、 となり、 となります。
したがって、 ならば全射です。
のとき、 より、 となり、 が必要になります。これは が任意であることに矛盾するので、 のときは全射ではありません。