直角を挟む2辺の長さが13cm, 15cmの直角三角形ABCがある。点Pは点Aを、点Qは点Bをそれぞれ同時に出発し、点Pは辺AC上をCまで、点Qは辺BC上をCまで、どちらも毎秒1cmの速さで進む。三角形PBQの面積が20 cm$^2$になるのは、出発してから何秒後か求める。

幾何学三角形面積二次方程式三平方の定理
2025/7/25

1. 問題の内容

直角を挟む2辺の長さが13cm, 15cmの直角三角形ABCがある。点Pは点Aを、点Qは点Bをそれぞれ同時に出発し、点Pは辺AC上をCまで、点Qは辺BC上をCまで、どちらも毎秒1cmの速さで進む。三角形PBQの面積が20 cm2^2になるのは、出発してから何秒後か求める。

2. 解き方の手順

出発してtt秒後の点P, Qの位置を考える。
点PはAC上を毎秒1cmで進むので、AP=tAP = t cm。よって、PC=13tPC = 13 - t cm。
点QはBC上を毎秒1cmで進むので、BQ=tBQ = t cm。よって、QC=15tQC = 15 - t cm。
三角形ABCの面積は、
12×15×13=1952\frac{1}{2} \times 15 \times 13 = \frac{195}{2} cm2^2
三角形PBQの面積は、三角形ABCの面積から、三角形ABP、三角形PCQ、三角形BQCの面積を引いたものに等しい。
三角形ABPの面積は、
12×AB×AP×sin(BAC)\frac{1}{2} \times AB \times AP \times \sin(\angle BAC)
=12×BQ×BC×sin(ABC)= \frac{1}{2} \times BQ \times BC \times \sin (\angle ABC)
=12×t×13=132t= \frac{1}{2} \times t \times 13 = \frac{13}{2} t cm2^2
三角形PCQの面積は、
12×PC×QC=12(13t)(15t)=12(19528t+t2)\frac{1}{2} \times PC \times QC = \frac{1}{2} (13 - t)(15 - t) = \frac{1}{2} (195 - 28t + t^2) cm2^2
三角形BQCの面積は、
12×13t×t\frac{1}{2} \times 13 - t \times t
=12×BQ×BC=12×BQ×BC= \frac{1}{2} \times BQ \times BC = \frac{1}{2} \times BQ \times BC
=12×15t=152t= \frac{1}{2} \times 15 t = \frac{15}{2} t cm2^2
したがって、三角形PBQの面積は、
1952132t1952+14tt22152t=20\frac{195}{2} - \frac{13}{2}t - \frac{195}{2} + 14t - \frac{t^2}{2} - \frac{15}{2}t = 20
t22+(14132152)t=20-\frac{t^2}{2} + (14 - \frac{13}{2} - \frac{15}{2})t = 20
t22+(1414)t=20-\frac{t^2}{2} + (14 - 14)t = 20
t22=20-\frac{t^2}{2} = 20
t228t+40=0t^2 - 28t + 40 = 0
28tt22=2028t - \frac{t^2}{2} = 20
14tt22=2014t - \frac{t^2}{2} = 20
t228t+40=0t^2 - 28t + 40 = 0
PBQ=ABCABPBQCPQC\triangle PBQ = \triangle ABC - \triangle ABP - \triangle BQC - \triangle PQC
20=12(13)(15)12(t)(13)12(t)(15)12(13t)(15t)20 = \frac{1}{2}(13)(15) - \frac{1}{2}(t)(13) - \frac{1}{2}(t)(15) - \frac{1}{2}(13-t)(15-t)
40=19513t15t(19513t15t+t2)40 = 195 - 13t - 15t - (195 - 13t - 15t + t^2)
40=19513t15t195+13t+15tt240 = 195 - 13t - 15t - 195 + 13t + 15t - t^2
40=t240 = -t^2
t2=40t^2 = 40
t240=0t^2 - 40 = 0
t20t40=0t^2 - 0t - 40 = 0
t=(28)±(28)24(1)(40)2t = \frac{-(-28) \pm \sqrt{(-28)^2 - 4(1)(40)}}{2}
=28±7841602= \frac{28 \pm \sqrt{784 - 160}}{2}
=28±6242= \frac{28 \pm \sqrt{624}}{2}
=28±4392= \frac{28 \pm 4\sqrt{39}}{2}
=14±239= 14 \pm 2\sqrt{39}
ここで、 tt0t130 \le t \le 13 および 0t150 \le t \le 15を満たす必要があるので、0t130 \le t \le 13を満たす必要がある。
396.24\sqrt{39} \approx 6.24なので、 23912.482\sqrt{39} \approx 12.48である。
14+23914+12.48=26.48>1314 + 2\sqrt{39} \approx 14 + 12.48 = 26.48 > 13
142391412.48=1.52<1314 - 2\sqrt{39} \approx 14 - 12.48 = 1.52 < 13
したがって、t=14239t = 14 - 2\sqrt{39}

3. 最終的な答え

1423914 - 2\sqrt{39} 秒後

「幾何学」の関連問題

直方体 OABC-DEFG が与えられ、その頂点の座標が O(0,0,0), A(1,0,0), B(1,2,0), C(0,2,0), D(0,0,3), E(1,0,3), F(1,2,3), G...

空間ベクトル直方体面積最小化一次従属
2025/7/25

空間内の4点A(0, 0, 1), B(1, 0, 0), P(cosα, sinα, 0)がある。三角形ABPの面積が $ \frac{4\sqrt{5}}{9} $ に等しいとき、三角形OBPの面...

空間ベクトル面積三角関数ベクトルの外積
2025/7/25

(1) 点 $(-1, 2)$ を $x$ 軸方向に $4$, $y$ 軸方向に $-2$ だけ移動した点の座標を求める。 (2) $x$ 軸方向に $4$, $y$ 軸方向に $-2$ だけ移動して...

座標点の移動平行移動
2025/7/25

放物線 $y = 5(x+4)^2 + 8$ を放物線 $y = 5x^2$ に移す平行移動を求めよ。

放物線平行移動頂点二次関数
2025/7/25

ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ が平行になるような $x$ の値を求めます。

ベクトル平行平行四辺形ベクトルの成分ベクトルの長さ
2025/7/25

三角形ABCにおいて、AB=3, BC=5, CA=7である。三角形ABCの外接円をOとする。点Aを通り辺BCに平行な直線と円Oとの交点のうち、AでないものをDとする。 (1) $\cos \angl...

三角形外接円余弦定理正弦定理四角形面積
2025/7/25

三角形ABCにおいて、AB=3, BC=5, CA=7とする。三角形ABCの外接円をOとする。点Aを通り辺BCに平行な直線と円Oとの交点のうち、AでないものをDとする。以下の値を求める問題です。 (1...

三角形外接円余弦定理正弦定理円に内接する四角形面積等脚台形
2025/7/25

六角形の外角の和を求める過程における穴埋め問題です。 ア、イ、ウに当てはまる数字を答えます。

多角形外角内角六角形
2025/7/25

三角形 OAB に関する問題で、条件 (1) AB = 2OA と条件 (2) ∠AOB = $\frac{\pi}{3}$ を満たすとする。このとき、点 B が複素数平面上でどのような図形を描くか、...

複素数平面幾何ベクトル三角比複素数
2025/7/25

直線 $l$ と直線 $m$ が平行 ($l // m$) であるとき、図に示された角度から、角度 $x$ の大きさを求める問題です。

角度平行線同位角錯角
2025/7/25