座標平面上に2点 $A(-1, 2)$、$B(5, 5)$ がある。原点Oを中心とし、直線ABに接する円をCとする。点Bから円Cへ引いた2本の接線のうち、直線ABでない方を直線$l$とする。 (1) 直線ABの方程式を求める。 (2) 円Cの方程式を求める。また、接線$l$の方程式を求める。 (3) 線分OB上に中心があり、直線OA, ABの両方に接する円Kの方程式を求める。

幾何学座標平面直線接線方程式距離
2025/7/25

1. 問題の内容

座標平面上に2点 A(1,2)A(-1, 2)B(5,5)B(5, 5) がある。原点Oを中心とし、直線ABに接する円をCとする。点Bから円Cへ引いた2本の接線のうち、直線ABでない方を直線llとする。
(1) 直線ABの方程式を求める。
(2) 円Cの方程式を求める。また、接線llの方程式を求める。
(3) 線分OB上に中心があり、直線OA, ABの両方に接する円Kの方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1) 直線ABの方程式を求める。
2点 A(x1,y1)A(x_1, y_1)B(x2,y2)B(x_2, y_2) を通る直線の方程式は、
yy1xx1=y2y1x2x1\frac{y - y_1}{x - x_1} = \frac{y_2 - y_1}{x_2 - x_1}
である。
A(1,2)A(-1, 2)B(5,5)B(5, 5) を代入すると、
y2x(1)=525(1)\frac{y - 2}{x - (-1)} = \frac{5 - 2}{5 - (-1)}
y2x+1=36=12\frac{y - 2}{x + 1} = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
2(y2)=x+12(y - 2) = x + 1
2y4=x+12y - 4 = x + 1
x2y+5=0x - 2y + 5 = 0
(2) 円Cの方程式を求める。
円Cは原点Oを中心とする円で、直線ABに接するので、円の半径は原点と直線ABとの距離に等しい。
(x0,y0)(x_0, y_0) と直線 ax+by+c=0ax + by + c = 0 との距離は、
ax0+by0+ca2+b2\frac{|ax_0 + by_0 + c|}{\sqrt{a^2 + b^2}}
で与えられる。
したがって、円Cの半径rは、
r=1020+512+(2)2=55=5r = \frac{|1 \cdot 0 - 2 \cdot 0 + 5|}{\sqrt{1^2 + (-2)^2}} = \frac{5}{\sqrt{5}} = \sqrt{5}
円Cの方程式は、
x2+y2=(5)2x^2 + y^2 = (\sqrt{5})^2
x2+y2=5x^2 + y^2 = 5
次に、接線lの方程式を求める。
x2+y2=5x^2 + y^2 = 5 上の点B(5, 5)は円上にない。Bは円外の点。
直線ABの方程式はx2y+5=0x - 2y + 5 = 0
llはBを通り、傾きをmとすると、y5=m(x5)y - 5 = m(x - 5) つまり、mxy5m+5=0mx - y - 5m + 5 = 0
原点からの距離が5\sqrt{5}なので
5m+5m2+1=5\frac{|-5m + 5|}{\sqrt{m^2 + 1}} = \sqrt{5}
(5m+5)2=5(m2+1)(-5m + 5)^2 = 5(m^2 + 1)
25m250m+25=5m2+525m^2 - 50m + 25 = 5m^2 + 5
20m250m+20=020m^2 - 50m + 20 = 0
2m25m+2=02m^2 - 5m + 2 = 0
(2m1)(m2)=0(2m - 1)(m - 2) = 0
m=12,2m = \frac{1}{2}, 2
m=12m = \frac{1}{2} のとき、x2y+5=0x - 2y + 5 = 0 となるので、m=2m = 2
ll: y5=2(x5)y - 5 = 2(x - 5)
y=2x10+5y = 2x - 10 + 5
y=2x5y = 2x - 5
2xy5=02x - y - 5 = 0
(3) 円Kの方程式を求める。
円Kの中心は線分OB上にあるので、(t,t)(t, t) とおくことができる。
また、円Kは直線OA, ABに接する。
OA: y=2xy = -2x つまり、2x+y=02x + y = 0
AB: x2y+5=0x - 2y + 5 = 0
円Kの半径をrとすると
2t+t22+12=3t5=r\frac{|2t + t|}{\sqrt{2^2 + 1^2}} = \frac{|3t|}{\sqrt{5}} = r
t2t+512+(2)2=t+55=r\frac{|t - 2t + 5|}{\sqrt{1^2 + (-2)^2}} = \frac{|-t + 5|}{\sqrt{5}} = r
3t=t+5|3t| = |-t + 5|
3t=t+53t = -t + 5 or 3t=t53t = t - 5
4t=54t = 5 or 2t=52t = -5
t=54t = \frac{5}{4} or t=52t = -\frac{5}{2}
t=54t = \frac{5}{4} のとき、中心 (54,54)(\frac{5}{4}, \frac{5}{4})r=3545=1545=354r = \frac{|3 \cdot \frac{5}{4}|}{\sqrt{5}} = \frac{15}{4\sqrt{5}} = \frac{3\sqrt{5}}{4}
t=52t = -\frac{5}{2} のとき、中心 (52,52)(-\frac{5}{2}, -\frac{5}{2})r=3525=1525=352r = \frac{|-3 \cdot \frac{5}{2}|}{\sqrt{5}} = \frac{15}{2\sqrt{5}} = \frac{3\sqrt{5}}{2}
円Kの中心は線分OB上にあるので、0t50 \le t \le 5 より t=54t = \frac{5}{4}
円Kの方程式は、(x54)2+(y54)2=(354)2=4516(x - \frac{5}{4})^2 + (y - \frac{5}{4})^2 = (\frac{3\sqrt{5}}{4})^2 = \frac{45}{16}

3. 最終的な答え

(1) 直線ABの方程式: x2y+5=0x - 2y + 5 = 0
(2) 円Cの方程式: x2+y2=5x^2 + y^2 = 5, 接線lの方程式: 2xy5=02x - y - 5 = 0
(3) 円Kの方程式: (x54)2+(y54)2=4516(x - \frac{5}{4})^2 + (y - \frac{5}{4})^2 = \frac{45}{16}

「幾何学」の関連問題

問題2は、円の一部を組み合わせた図形の周の長さと面積を求める問題です。円周率は3.14を使用します。 (1) 図形は、半径5cmの半円2つと、正方形の3辺で構成されています。この図形の周の長さと面積を...

半円周の長さ面積図形
2025/7/25

直角三角形ABCがあり、AB=20cm, BC=16cm, CA=12cm, ∠ACB=90°である。点Dは線分BC上にあり、BD=10cmである。点Pは秒速5cmでAB上を移動し、点Qは秒速3cmで...

三角形面積移動二次関数
2025/7/25

三角形ABCにおいて、$AB=3$, $AC=6$, $\angle BAC = 120^\circ$が与えられている。 (1) 辺BCの長さ、三角形ABCの面積、外接円Oの半径を求める。 (2) $...

三角形余弦定理正弦定理角の二等分線円周角の定理面積
2025/7/25

直線 $l$ 上に2点B, Cがあり、$AB=AC$、$\angle BAC = 60^\circ$ となる $\triangle ABC$ を、定規とコンパスを用いて作図する問題です。

作図正三角形定規とコンパス
2025/7/25

三角形ABCにおいて、$AB=3$, $AC=6$, $\angle BAC = 120^\circ$とする。三角形ABCの外接円をOとし、$\angle BAC$の二等分線と辺BCの交点をPとする。...

三角形余弦定理正弦定理角の二等分線面積
2025/7/25

3つの直線 $l_1: 2x - y - 2 = 0$, $l_2: x + y - 10 = 0$, $l_3: ax - y - 2a + 4 = 0$ に関する問題です。これらの直線の交点の座標...

直線交点傾き平行垂直三角形直角三角形外接円
2025/7/25

$x^2 + y^2 - 1 + k(x - y - \sqrt{2}) = 0$ という円の式が与えられている。この円は $k$ の値に関わらず定点Aを通る。この定点Aの座標を求めよ。また、円 $(...

定点接する座標
2025/7/25

電波塔から水平に40m離れた地点から電波塔の先端を見上げたときの仰角が30度である。電波塔の先端までの距離を求めよ。

三角比仰角直角三角形距離
2025/7/25

$\sin 45^\circ$ の値を求めよ。

三角比正弦角度
2025/7/25

正五角形の頂点から3つを選んで三角形を作るとき、全部で何通りの三角形を作れるか。

組み合わせ正五角形図形
2025/7/25