正三角形ABCの内部に点Pをとる。PBを1辺とする正三角形QBPと、PCを1辺とする正三角形RPCをつくる。点Aと点Q、点Aと点Rをそれぞれ直線で結ぶ。このとき、PQ=RAまたはPR=QAとなる。どちらか一方を選んで証明する。

幾何学正三角形合同図形証明
2025/7/25

1. 問題の内容

正三角形ABCの内部に点Pをとる。PBを1辺とする正三角形QBPと、PCを1辺とする正三角形RPCをつくる。点Aと点Q、点Aと点Rをそれぞれ直線で結ぶ。このとき、PQ=RAまたはPR=QAとなる。どちらか一方を選んで証明する。

2. 解き方の手順

ここでは、PR = QAを証明する。
まず、与えられた条件から以下のことがわかる。
* 三角形ABC、三角形QBP、三角形RPCは正三角形である。
* 正三角形のすべての辺の長さは等しい。したがって、AB = BC = CA, QB = BP = PQ, RP = PC = CR
* 正三角形のすべての内角は60度である。したがって、∠ABC = ∠BCA = ∠CAB = 60°, ∠QBP = ∠BPQ = ∠PQB = 60°, ∠RPC = ∠PCR = ∠CRP = 60°
次に、三角形ABQと三角形PBRに着目する。
* AB = PB (三角形ABCと三角形QBPが正三角形より)
* 角ABQ = 角ABC - 角QBC、 角PBR = 角PBC - 角QBC
 よって角ABQ = 角PBR
* BQ = BC(三角形QBPが正三角形より)
* BR = BC(三角形RPCが正三角形より)
したがって、二組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので、三角形ABQと三角形PBRは合同である。
AB=BPAB = BP
BQ=BRBQ = BR
ABQ=ABCQBC=60PBC=PBA\angle ABQ = \angle ABC - \angle QBC = 60^\circ - \angle PBC = \angle PBA
PBR=PBCRBC=60PBC=PBA\angle PBR = \angle PBC - \angle RBC = 60^\circ - \angle PBC = \angle PBA
ABQ=PBR\angle ABQ = \angle PBR
よって、ABQPBR\triangle ABQ \equiv \triangle PBRである。
合同な三角形の対応する辺の長さは等しいので、QA = PRである。
したがって、PR=QAが証明された。

3. 最終的な答え

PR = QA

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