関数 $f(x) = \frac{ax-4}{x+3}$ と $g(x) = \frac{3x+4}{bx+2}$ について、合成関数 $(g \circ f)(x) = x$ が成り立つような定数 $a, b$ の値を求める問題です。ただし、$a \neq -\frac{4}{3}$ かつ $b \neq \frac{3}{2}$ とします。

代数学合成関数分数式方程式連立方程式代数
2025/7/25

1. 問題の内容

関数 f(x)=ax4x+3f(x) = \frac{ax-4}{x+3}g(x)=3x+4bx+2g(x) = \frac{3x+4}{bx+2} について、合成関数 (gf)(x)=x(g \circ f)(x) = x が成り立つような定数 a,ba, b の値を求める問題です。ただし、a43a \neq -\frac{4}{3} かつ b32b \neq \frac{3}{2} とします。

2. 解き方の手順

(gf)(x)=g(f(x))(g \circ f)(x) = g(f(x)) を計算し、xx に等しくなるように a,ba, b の値を決定します。
まず、g(f(x))g(f(x)) を計算します。
g(f(x))=g(ax4x+3)=3(ax4x+3)+4b(ax4x+3)+2g(f(x)) = g\left(\frac{ax-4}{x+3}\right) = \frac{3\left(\frac{ax-4}{x+3}\right)+4}{b\left(\frac{ax-4}{x+3}\right)+2}
分母と分子に x+3x+3 を掛けて、式を整理します。
g(f(x))=3(ax4)+4(x+3)b(ax4)+2(x+3)=3ax12+4x+12abx4b+2x+6=(3a+4)x(ab+2)x+(64b)g(f(x)) = \frac{3(ax-4)+4(x+3)}{b(ax-4)+2(x+3)} = \frac{3ax - 12 + 4x + 12}{abx - 4b + 2x + 6} = \frac{(3a+4)x}{(ab+2)x + (6-4b)}
(gf)(x)=x(g \circ f)(x) = x となるためには、
(3a+4)x(ab+2)x+(64b)=x\frac{(3a+4)x}{(ab+2)x + (6-4b)} = x
(3a+4)x=x((ab+2)x+(64b))(3a+4)x = x((ab+2)x + (6-4b))
(3a+4)x=(ab+2)x2+(64b)x(3a+4)x = (ab+2)x^2 + (6-4b)x
この式が全ての xx について成り立つためには、x2x^2 の係数が0でなければならず、xx の係数が等しくなければなりません。したがって、次の2つの条件が成り立ちます。

1. $ab+2 = 0$

2. $3a+4 = 6-4b$

条件1より、ab=2ab = -2
条件2より、3a+4b=23a+4b = 2
b=2ab = -\frac{2}{a} を条件2に代入すると、
3a+4(2a)=23a + 4(-\frac{2}{a}) = 2
3a8a=23a - \frac{8}{a} = 2
3a28=2a3a^2 - 8 = 2a
3a22a8=03a^2 - 2a - 8 = 0
これを解くと、(3a+4)(a2)=0(3a+4)(a-2) = 0 なので、a=2a=2 または a=43a=-\frac{4}{3} となります。
ただし、a43a \neq -\frac{4}{3} なので、a=2a = 2 が解となります。
a=2a=2 のとき、b=22=1b = -\frac{2}{2} = -1

3. 最終的な答え

a=2,b=1a=2, b=-1

「代数学」の関連問題

次の連立方程式について以下の問いに答えます。 $$ \begin{cases} x + 3z = 1 \\ 2x + 3y + 4z = 3 \\ x + 3y + z = a \end{cases}...

連立方程式行列階数正則行列線形代数
2025/7/26

線形変換 $f$ が $f \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} -1 & 2 \\ 1 & -3 \end{pmatrix} ...

線形変換行列写像一次関数
2025/7/26

与えられた連立一次方程式を解く問題です。特に、問題1の(1)から(7)の連立一次方程式を解く必要があります。

連立一次方程式行列ガウスの消去法線形代数
2025/7/26

問題3は、与えられた4つの2x2行列の行列式を計算する問題です。問題4は、与えられた3つの2x2行列の逆行列を計算する問題です。

行列行列式逆行列線形代数
2025/7/26

与えられた不等式 $\frac{5(x-1)}{2} \leq 2(2x+1) < \frac{7(x-1)}{4}$ を解く。

不等式一次不等式数直線
2025/7/26

画像に示された問題は、以下の3つの種類です。 * 2x2行列の行列式の計算 * 2x2行列の逆行列の計算 * 2元連立方程式を行列を用いて解く * 3元連立方程式を行列を用いて解く(逆...

連立方程式行列逆行列線形代数
2025/7/26

大根、レタス、パプリカを使った175gのサラダがあり、パプリカの分量は大根と同じ。サラダ全体のエネルギーは33kcal。サラダに入っているレタスの分量を求める。材料ごとの100gあたりのエネルギーは、...

連立方程式文章問題一次方程式
2025/7/26

大根、レタス、パプリカを使ったサラダがあり、サラダの総重量は175g。パプリカの分量は大根と同じ。サラダ全体のエネルギー量は33kcal。各野菜100gあたりのエネルギー量は、大根18kcal、レタス...

連立方程式文章問題線形代数
2025/7/26

以下の3つの線形変換に対応する行列 $A$ を求めます。 (1) 点 $(x, y)$ を点 $(3x - y, 5x - 3y)$ に写像する変換 (2) 点 $(1, -1)$ と $(-1, 4...

線形変換行列線形代数
2025/7/26

$a > 0$ の条件の下で、$\sqrt[6]{a^5} \times \sqrt[3]{a^2} \div \sqrt[4]{a^3} = a^x$ を満たす $x$ を求めよ。

指数累乗根計算
2025/7/26