画像に示された問題は、以下の3つの種類です。 * 2x2行列の行列式の計算 * 2x2行列の逆行列の計算 * 2元連立方程式を行列を用いて解く * 3元連立方程式を行列を用いて解く(逆行列が与えられている) 今回は、6番の問題、つまり3元連立方程式を行列を用いて解く問題に焦点を当てます。 与えられた連立方程式は以下の通りです。 $ \begin{cases} y + 2z = 1 \\ x + 2y + 3z = 2 \\ -2x - y - z = 3 \end{cases} $ また、行列 $ \begin{pmatrix} 0 & 1 & 2 \\ 1 & 2 & 3 \\ -2 & -1 & -1 \end{pmatrix} $ の逆行列が $ \begin{pmatrix} 1 & -1 & -1 \\ -5 & 4 & 2 \\ 3 & -2 & -1 \end{pmatrix} $ で与えられています。この情報を用いて連立方程式を解きます。

代数学連立方程式行列逆行列線形代数
2025/7/26

1. 問題の内容

画像に示された問題は、以下の3つの種類です。
* 2x2行列の行列式の計算
* 2x2行列の逆行列の計算
* 2元連立方程式を行列を用いて解く
* 3元連立方程式を行列を用いて解く(逆行列が与えられている)
今回は、6番の問題、つまり3元連立方程式を行列を用いて解く問題に焦点を当てます。
与えられた連立方程式は以下の通りです。
\begin{cases}
y + 2z = 1 \\
x + 2y + 3z = 2 \\
-2x - y - z = 3
\end{cases}
また、行列
\begin{pmatrix}
0 & 1 & 2 \\
1 & 2 & 3 \\
-2 & -1 & -1
\end{pmatrix}
の逆行列が
\begin{pmatrix}
1 & -1 & -1 \\
-5 & 4 & 2 \\
3 & -2 & -1
\end{pmatrix}
で与えられています。この情報を用いて連立方程式を解きます。

2. 解き方の手順

まず、連立方程式を行列で表現します。
\begin{pmatrix}
0 & 1 & 2 \\
1 & 2 & 3 \\
-2 & -1 & -1
\end{pmatrix}
\begin{pmatrix}
x \\ y \\ z
\end{pmatrix}
=
\begin{pmatrix}
1 \\ 2 \\ 3
\end{pmatrix}
ここで、
A = \begin{pmatrix}
0 & 1 & 2 \\
1 & 2 & 3 \\
-2 & -1 & -1
\end{pmatrix},
X = \begin{pmatrix}
x \\ y \\ z
\end{pmatrix},
B = \begin{pmatrix}
1 \\ 2 \\ 3
\end{pmatrix}
とおくと、
AX=BAX = B
となります。
AA の逆行列 A1A^{-1} が与えられているので、XX を求めるには、両辺に左から A1A^{-1} をかけます。
A1AX=A1BA^{-1}AX = A^{-1}B
IX=A1BIX = A^{-1}B
X=A1BX = A^{-1}B
したがって、
\begin{pmatrix}
x \\ y \\ z
\end{pmatrix}
=
\begin{pmatrix}
1 & -1 & -1 \\
-5 & 4 & 2 \\
3 & -2 & -1
\end{pmatrix}
\begin{pmatrix}
1 \\ 2 \\ 3
\end{pmatrix}
行列の積を計算します。
\begin{pmatrix}
x \\ y \\ z
\end{pmatrix}
=
\begin{pmatrix}
1(1) + (-1)(2) + (-1)(3) \\
(-5)(1) + 4(2) + 2(3) \\
3(1) + (-2)(2) + (-1)(3)
\end{pmatrix}
=
\begin{pmatrix}
1 - 2 - 3 \\
-5 + 8 + 6 \\
3 - 4 - 3
\end{pmatrix}
=
\begin{pmatrix}
-4 \\
9 \\
-4
\end{pmatrix}

3. 最終的な答え

したがって、解は
x=4,y=9,z=4x = -4, y = 9, z = -4
となります。
最終的な答え:
x=4x = -4
y=9y = 9
z=4z = -4

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