1. 問題の内容
与えられた連立方程式を行列を用いて解く問題と、与えられた2つの条件を満たす行列が存在するかどうかを調べる問題の2つがあります。
2. 解き方の手順
(1) 連立方程式 を行列を用いて解く。
まず、連立方程式を行列で表すと、
となる。
左から の逆行列をかけることで、
の逆行列は、 となるので、
よって、,
(2) 点 を点 に移し、かつ点 を点 に移すような行列 が存在するかどうかを調べる。
もし存在する場合は具体的に求め、そうでない場合は理由を述べる。
より、
より、
についての方程式と についての方程式はそれぞれ独立なので、 についての方程式を解けば、 が存在するかどうか分かる。
同様に、
したがって、 が求まるので、 は一意的に存在する。
3. 最終的な答え
(1) ,
(2) 行列 は一意的に存在し、