与えられた2次方程式 $x^2 + 2tx + 4 = 0$ について、以下の2つの問いに答えます。 (1) この方程式が異なる2つの実数解を持つための $t$ の条件を求めます。 (2) この方程式の2つの実数解を $\alpha$, $\beta$ とするとき、「$\alpha > 1$ かつ $\beta > 1$」となるための必要十分条件を求めます。
2025/7/26
1. 問題の内容
与えられた2次方程式 について、以下の2つの問いに答えます。
(1) この方程式が異なる2つの実数解を持つための の条件を求めます。
(2) この方程式の2つの実数解を , とするとき、「 かつ 」となるための必要十分条件を求めます。
2. 解き方の手順
(1) 異なる2つの実数解を持つ条件
2次方程式 が異なる2つの実数解を持つための判別式 は です。
与えられた方程式 について、, , なので、判別式 は
異なる2つの実数解を持つための条件は なので、
したがって、 または
(2) かつ となる条件
かつ となるための必要十分条件を考えます。
かつ は、 かつ と同値です。
解と係数の関係より、 かつ です。
ここで、 より すなわち
また、 より すなわち
さらに、 かつ に加えて、実数解を持つ条件も必要です。
かつ より かつ
解と係数の関係より、 かつ なので
かつ
かつ
かつ
かつ
しかし、最初に求めた2つの実数解を持つ条件 または との共通範囲を考えると、
は条件を満たさないので、適切ではありません。
かつ は、2次方程式 の解 , が両方とも1より大きいということです。
これは以下の3つの条件を満たすことと同値です。
(i) 判別式 (実数解を持つ)
(ii) (解の和が2より大きい)
(iii) (両方の解が1より大きい)
(i) より なので、 または
(ii) より
(iii) より すなわち なので
これら3つの条件を満たす の範囲は です。
したがって、 かつ となります。
3. 最終的な答え
(1) または
(2) かつ