$x$ についての2次方程式 $x^2 - 2mx + 2m^2 + m - 2 = 0$ の解がすべて整数となるような整数 $m$ をすべて求める。

代数学二次方程式解の公式整数解平方根
2025/7/26

1. 問題の内容

xx についての2次方程式 x22mx+2m2+m2=0x^2 - 2mx + 2m^2 + m - 2 = 0 の解がすべて整数となるような整数 mm をすべて求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次方程式を解の公式を用いて解きます。
x=b±b24ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}
ここで、a=1,b=2m,c=2m2+m2a=1, b=-2m, c=2m^2+m-2 なので、
x=2m±(2m)24(1)(2m2+m2)2x = \frac{2m \pm \sqrt{(-2m)^2 - 4(1)(2m^2+m-2)}}{2}
x=2m±4m28m24m+82x = \frac{2m \pm \sqrt{4m^2 - 8m^2 - 4m + 8}}{2}
x=2m±4m24m+82x = \frac{2m \pm \sqrt{-4m^2 - 4m + 8}}{2}
x=m±4(m2+m2)2x = m \pm \frac{\sqrt{-4(m^2 + m - 2)}}{2}
x=m±(m2+m2)x = m \pm \sqrt{-(m^2 + m - 2)}
x=m±(m+2)(m1)x = m \pm \sqrt{-(m+2)(m-1)}
解が整数となるためには、根号の中身が0以上の整数の2乗である必要があります。
すなわち、(m+2)(m1)-(m+2)(m-1) が0以上の平方数である必要があります。
(m+2)(m1)0-(m+2)(m-1) \geq 0 である必要があるので、(m+2)(m1)0(m+2)(m-1) \leq 0
したがって、2m1-2 \leq m \leq 1 となります。
mm は整数なので、m=2,1,0,1m = -2, -1, 0, 1 のいずれかです。
m=2m = -2 のとき、(m+2)(m1)=(2+2)(21)=0-(m+2)(m-1) = -(-2+2)(-2-1) = 0
x=2±0=2x = -2 \pm \sqrt{0} = -2
m=1m = -1 のとき、(m+2)(m1)=(1+2)(11)=(1)(2)=2-(m+2)(m-1) = -(-1+2)(-1-1) = -(1)(-2) = 2
x=1±2x = -1 \pm \sqrt{2} (整数解にならない)
m=0m = 0 のとき、(m+2)(m1)=(0+2)(01)=2(1)=2-(m+2)(m-1) = -(0+2)(0-1) = -2(-1) = 2
x=0±2x = 0 \pm \sqrt{2} (整数解にならない)
m=1m = 1 のとき、(m+2)(m1)=(1+2)(11)=(3)(0)=0-(m+2)(m-1) = -(1+2)(1-1) = -(3)(0) = 0
x=1±0=1x = 1 \pm \sqrt{0} = 1
したがって、m = -2, 1 のとき解は整数となる。

3. 最終的な答え

m=2,1m = -2, 1

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