等角加速度 $2 \text{ rad/s}^2$ で加速回転する円盤がある。時刻 $t=0$ での角速度は $3 \text{ rad/s}$、回転角は $1 \text{ rad}$ である。時刻 $t=3 \text{ s}$ での回転角を、平均角速度を用いる方法と定積分を用いる方法の2通りで求める。

応用数学角速度角加速度回転積分運動学
2025/7/25

1. 問題の内容

等角加速度 2 rad/s22 \text{ rad/s}^2 で加速回転する円盤がある。時刻 t=0t=0 での角速度は 3 rad/s3 \text{ rad/s}、回転角は 1 rad1 \text{ rad} である。時刻 t=3 st=3 \text{ s} での回転角を、平均角速度を用いる方法と定積分を用いる方法の2通りで求める。

2. 解き方の手順

i. 平均角速度を用いた方法
まず、時刻 t=3t=3 における角速度 ω(3)\omega(3) を求める。角加速度 α\alpha が一定なので、
ω(t)=ω(0)+αt\omega(t) = \omega(0) + \alpha t
より、
ω(3)=3+23=9 rad/s\omega(3) = 3 + 2 \cdot 3 = 9 \text{ rad/s}
次に、平均角速度 ωˉ\bar{\omega} を求める。
ωˉ=ω(0)+ω(3)2=3+92=6 rad/s\bar{\omega} = \frac{\omega(0) + \omega(3)}{2} = \frac{3 + 9}{2} = 6 \text{ rad/s}
回転角 θ(t)\theta(t) は、
θ(t)=θ(0)+ωˉt\theta(t) = \theta(0) + \bar{\omega}t
したがって、時刻 t=3t=3 での回転角 θ(3)\theta(3) は、
θ(3)=1+63=19 rad\theta(3) = 1 + 6 \cdot 3 = 19 \text{ rad}
ii. 定積分による方法
角速度 ω(t)\omega(t) は、
ω(t)=3+2t\omega(t) = 3 + 2t
回転角 θ(t)\theta(t) は、角速度を積分することで求められる。
θ(t)=ω(t)dt=(3+2t)dt=3t+t2+C\theta(t) = \int \omega(t) dt = \int (3 + 2t) dt = 3t + t^2 + C
初期条件 θ(0)=1\theta(0) = 1 より、C=1C = 1
したがって、
θ(t)=3t+t2+1\theta(t) = 3t + t^2 + 1
時刻 t=3t=3 における回転角は、
θ(3)=33+32+1=9+9+1=19 rad\theta(3) = 3 \cdot 3 + 3^2 + 1 = 9 + 9 + 1 = 19 \text{ rad}

3. 最終的な答え

i. 平均角速度を用いた場合:19 rad19 \text{ rad}
ii. 定積分を用いた場合:19 rad19 \text{ rad}

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