複素数平面上の3点 O(0), A(2), B(β) を頂点とする三角形 OAB について、βがある条件を満たすとき、三角形OABの形状を決定し、図示するという問題です。具体的には、 (1) β が与えられた2次方程式を満たすときの β の値を求め、極形式で表す。 (2) β = zα であるときの三角形OABの図形を選択肢から選ぶ。

代数学複素数複素数平面二次方程式極形式幾何
2025/7/25

1. 問題の内容

複素数平面上の3点 O(0), A(2), B(β) を頂点とする三角形 OAB について、βがある条件を満たすとき、三角形OABの形状を決定し、図示するという問題です。具体的には、
(1) β が与えられた2次方程式を満たすときの β の値を求め、極形式で表す。
(2) β = zα であるときの三角形OABの図形を選択肢から選ぶ。

2. 解き方の手順

(1) β の値を求める
与えられた方程式は
β22αβ+4α2=0β^2 - 2αβ + 4α^2 = 0
この両辺を α2α^2 で割ると
(βα)22(βα)+4=0(\frac{β}{α})^2 - 2(\frac{β}{α}) + 4 = 0
ここで、z=βαz = \frac{β}{α} とおくと
z22z+4=0z^2 - 2z + 4 = 0
この2次方程式を解くと
z=2±4162=2±122=2±23i2=1±3iz = \frac{2 \pm \sqrt{4 - 16}}{2} = \frac{2 \pm \sqrt{-12}}{2} = \frac{2 \pm 2\sqrt{3}i}{2} = 1 \pm \sqrt{3}i
問題文より、z の虚部が正であるから
z=1+3iz = 1 + \sqrt{3}i
この複素数 z を極形式で表す。
z=12+(3)2=1+3=4=2|z| = \sqrt{1^2 + (\sqrt{3})^2} = \sqrt{1+3} = \sqrt{4} = 2
z=2(12+32i)z = 2(\frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i)
cosθ=12,sinθ=32\cos θ = \frac{1}{2}, \sin θ = \frac{\sqrt{3}}{2} より、θ=π3θ = \frac{π}{3}
よって、z=2(cosπ3+isinπ3)z = 2(\cos\frac{π}{3} + i\sin\frac{π}{3})
(2) 図形を選択する
z=βαz = \frac{β}{α} より、β=zαβ = zα であり、z=2(cosπ3+isinπ3)z = 2(\cos\frac{π}{3} + i\sin\frac{π}{3}) であるから、β=2(cosπ3+isinπ3)αβ = 2(\cos\frac{π}{3} + i\sin\frac{π}{3})α
したがって、β=zα=zα=2α=22=4|β| = |zα| = |z||α| = 2|α| = 2 * 2 = 4
AOB=π3\angle AOB = \frac{π}{3}
したがって、OA=2,OB=4OA = 2, OB = 4 で、AOB=π3\angle AOB = \frac{π}{3} となる図形を選択する。
これは⑤の図となる。

3. 最終的な答え

- ア: 1
- イ: √3
- ウ: 2
- エ: π/3
- オ: ⑤

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