与えられた条件を満たす放物線の方程式を求める問題です。 (1) $y = -2x^2$ を平行移動した放物線が点 $(1, 3)$ を通り、頂点が直線 $y = 2x + 1$ 上にあるという条件から放物線の方程式を求めます。 (2) 頂点の座標が $(3, -9)$ であり、$x$軸から切り取る線分の長さが $6$ であるという条件から放物線の方程式を求めます。

代数学二次関数放物線平行移動頂点二次方程式
2025/7/25

1. 問題の内容

与えられた条件を満たす放物線の方程式を求める問題です。
(1) y=2x2y = -2x^2 を平行移動した放物線が点 (1,3)(1, 3) を通り、頂点が直線 y=2x+1y = 2x + 1 上にあるという条件から放物線の方程式を求めます。
(2) 頂点の座標が (3,9)(3, -9) であり、xx軸から切り取る線分の長さが 66 であるという条件から放物線の方程式を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
放物線 y=2x2y = -2x^2 を平行移動した放物線の方程式は、y=2(xp)2+qy = -2(x - p)^2 + q と表せます。ここで、頂点の座標は (p,q)(p, q) です。
頂点が直線 y=2x+1y = 2x + 1 上にあるので、q=2p+1q = 2p + 1 が成り立ちます。よって、放物線の方程式は y=2(xp)2+2p+1y = -2(x - p)^2 + 2p + 1 と表せます。
この放物線が点 (1,3)(1, 3) を通るので、x=1x = 1, y=3y = 3 を代入すると、3=2(1p)2+2p+13 = -2(1 - p)^2 + 2p + 1 となります。
これを pp について解くと、
3=2(12p+p2)+2p+13 = -2(1 - 2p + p^2) + 2p + 1
3=2+4p2p2+2p+13 = -2 + 4p - 2p^2 + 2p + 1
2p26p+4=02p^2 - 6p + 4 = 0
p23p+2=0p^2 - 3p + 2 = 0
(p1)(p2)=0(p - 1)(p - 2) = 0
よって、p=1,2p = 1, 2 となります。
p=1p = 1 のとき、q=2(1)+1=3q = 2(1) + 1 = 3 なので、放物線の方程式は y=2(x1)2+3y = -2(x - 1)^2 + 3 となります。
p=2p = 2 のとき、q=2(2)+1=5q = 2(2) + 1 = 5 なので、放物線の方程式は y=2(x2)2+5y = -2(x - 2)^2 + 5 となります。
(2)
頂点の座標が (3,9)(3, -9) である放物線の方程式は、y=a(x3)29y = a(x - 3)^2 - 9 と表せます。
xx軸から切り取る線分の長さが 66 であることから、y=0y = 0 としたとき、xx の値が2つ存在し、その差が 66 であることがわかります。
a(x3)29=0a(x - 3)^2 - 9 = 0 を解くと、a(x3)2=9a(x - 3)^2 = 9 より、(x3)2=9a(x - 3)^2 = \frac{9}{a} となります。
x3=±9ax - 3 = \pm \sqrt{\frac{9}{a}} となり、x=3±3ax = 3 \pm \frac{3}{\sqrt{a}} となります。
xx の差は、(3+3a)(33a)=6a=6\left(3 + \frac{3}{\sqrt{a}}\right) - \left(3 - \frac{3}{\sqrt{a}}\right) = \frac{6}{\sqrt{a}} = 6 となるので、a=1\sqrt{a} = 1 となり、a=1a = 1 となります。
よって、放物線の方程式は y=(x3)29=x26xy = (x - 3)^2 - 9 = x^2 - 6x となります。

3. 最終的な答え

(1) y=2(x1)2+3y = -2(x - 1)^2 + 3, y=2(x2)2+5y = -2(x - 2)^2 + 5
(2) y=(x3)29=x26xy = (x - 3)^2 - 9 = x^2 - 6x

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