直線 $l$ 上にない点 $C$ と、直線 $l$ 上の2点 $A, B$ が与えられている。以下の3つの条件を満たす点 $P$ を作図する問題。 * 点 $P$ は、直線 $l$ について点 $C$ と同じ側にある。 * 線分 $PB$ と直線 $l$ は垂直である。 * 三角形 $PAB$ の面積は、三角形 $CAB$ の面積の $\frac{1}{2}$ である。
2025/7/25
1. 問題の内容
直線 上にない点 と、直線 上の2点 が与えられている。以下の3つの条件を満たす点 を作図する問題。
* 点 は、直線 について点 と同じ側にある。
* 線分 と直線 は垂直である。
* 三角形 の面積は、三角形 の面積の である。
2. 解き方の手順
* **条件2より、点Pは点Bから直線lに下ろした垂線上にある。**
まずは点Bから直線への垂線を引く。
コンパスで点Bを中心にして適当な半径の円弧を描き、 との交点を2つ作る。
その2つの交点をそれぞれ中心として、互いに交わるように円弧を描き、その交点と点Bを結ぶと、の垂線となる。
* **条件1より、点Pは点Cと同じ側にある。**
点と線分は直線に対して同じ側にあることを確認する。
* **条件3より、の面積はの面積のである。**
とは底辺を共有しているため、高さの比が面積の比になる。
つまり、点から直線(直線)への距離は、点から直線(直線)への距離のとなる必要がある。
まず、点から直線への距離を測ることは難しいので、以下の手順で、の高さを半分にする点を作図する。
1. 線分$BC$の中点を求める。線分$BC$の中点は、線分$BC$の垂直二等分線を引くことによって求められる。
2. 線分$BC$の中点を$M$とする。
3. 直線$AM$と、点$B$から引いた垂線との交点が点$P$となる。
の面積はの面積に等しく、の面積の半分である。よって、の面積もの面積の半分になる。
3. 最終的な答え
上記の手順で作図した点 が、求める点である。