まず、構造全体の反力を求める。次に、節点法を用いて各節点における力の釣り合いを考える。構造が対称であるため、半分だけ計算し、残りは対称性から求める。部材に働く力が引張力であるか、圧縮力であるかを明記する。
ステップ1: 反力の計算
構造全体について、鉛直方向の力の釣り合いを考えると、
RA+RE=2P+P+P+2P=3P 対称性より、
RA=RE=23P ステップ2: 節点Aにおける力の釣り合い
節点Aにおいて、部材ABと部材AFの軸力をそれぞれFABとFAFとする。 鉛直方向の力の釣り合いより、
RA+FAFsin(45∘)=0 23P+FAF21=0 FAF=−232P (圧縮) 水平方向の力の釣り合いより、
FAB+FAFcos(45∘)=0 FAB=−FAF21=−(−232P)21=23P (引張) ステップ3: 節点Fにおける力の釣り合い
節点Fにおいて、部材FGの軸力をFFG、部材FBの軸力をFFBとする。 鉛直方向の力の釣り合いより、
FFB+2P=0 FFB=232P FFB=−2P (圧縮) 水平方向の力の釣り合いより、
FFG+232P21+FAF=0 FFG=−232P(−21)+FAF=0 FFG=23P+232P FFG=0P ステップ4: 節点Bにおける力の釣り合い
節点Bにおける力の釣り合いを考える
FBC=3/2P (引張) ステップ5: 対称性の利用
構造が対称であるため、以下が成り立つ。
FAF=FJE FAB=FDE FFG=FIJ FGB=FID FGH=FHI ステップ6: 他の部材の軸力
上記のプロセスを他の節点にも適用することで、全ての部材の軸力を求めることができる。対称性を利用することで、計算量を減らすことができる。