単純梁ABに、点Cで角度 $\theta$ をなす荷重50kNが作用している。 A点はピン支持、B点はローラー支持である。 この梁に生じる軸方向力、せん断力、曲げモーメントを求める。 ただし、$\theta$は$\sin \theta = 4/5, \cos \theta = 3/5$とする。
2025/7/26
## 問題5.1 (1)
1. 問題の内容
単純梁ABに、点Cで角度 をなす荷重50kNが作用している。
A点はピン支持、B点はローラー支持である。
この梁に生じる軸方向力、せん断力、曲げモーメントを求める。
ただし、はとする。
2. 解き方の手順
(1) 反力を求める。
水平方向の反力はA点のみに発生し、鉛直方向の反力はA点とB点に発生する。
荷重50kNを水平成分と鉛直成分に分解する。
水平成分:
鉛直成分:
力の釣り合いより、A点の水平反力 は となる。
モーメントの釣り合い(A点周り)を考える。
力の釣り合い(鉛直方向)より、A点の鉛直反力 は となる。
(2) 軸方向力図を描く。
A点からC点まで圧縮力が30kN作用する。
C点からB点までは軸方向力は0である。
(3) せん断力図を描く。
A点からC点までせん断力は24kNである。
C点からB点までせん断力はである。
(4) 曲げモーメント図を描く。
A点での曲げモーメントは0である。
C点での曲げモーメントは である。
B点での曲げモーメントは0である。
3. 最終的な答え
* A点の水平反力: 30 kN
* A点の鉛直反力: 24 kN
* B点の鉛直反力: 16 kN
* 軸方向力: A-C間: 圧縮30 kN, C-B間: 0 kN
* せん断力: A-C間: 24 kN, C-B間: -16 kN
* 曲げモーメント: A点: 0 kNm, C点: 96 kNm, B点: 0 kNm
## 問題5.1 (2)
1. 問題の内容
単純梁ABに、等分布荷重20kN/mが作用している。
A点はピン支持、B点はローラー支持である。
この梁に生じる軸方向力、せん断力、曲げモーメントを求める。
2. 解き方の手順
(1) 反力を求める。
対称な荷重なので、A点とB点の鉛直反力は等しい。
(2) 軸方向力図を描く。
軸方向力は0である。
(3) せん断力図を描く。
A点でのせん断力は80kNである。
梁の中央部でのせん断力は0 kNである。
B点でのせん断力は-80kNである。
(4) 曲げモーメント図を描く。
A点での曲げモーメントは0である。
梁の中央部での曲げモーメントは である。
B点での曲げモーメントは0である。
3. 最終的な答え
* A点の鉛直反力: 80 kN
* B点の鉛直反力: 80 kN
* 軸方向力: 0 kN
* せん断力: A点: 80 kN, 中央: 0 kN, B点: -80 kN
* 曲げモーメント: A点: 0 kNm, 中央: 160 kNm, B点: 0 kNm