## 1. 問題の内容

応用数学モル濃度当量濃度化学計算溶液濃度変換
2025/7/26
##

1. 問題の内容

1. 10% NaCl 水溶液のモル濃度を求めよ。ただし、密度は 1.07 g/mL、NaCl のモル質量は 58.5 g/mol とする。

2. 濃度が 588 mg/dL の NaCl (分子量: 58.5) 水溶液中の Na+ の当量濃度を求めよ。

3. 濃度が 1110 mg/dL の CaCl2 (分子量: 111) 水溶液の当量濃度を求めよ。

##

2. 解き方の手順

**問題1**

1. 10% NaCl 水溶液は、溶液 100 g 中に NaCl が 10 g 含まれていることを意味します。

2. 溶液 100 g の体積を求めます。密度 = 質量 / 体積なので、体積 = 質量 / 密度です。体積 = 100 g / 1.07 g/mL = 93.46 mL = 0.09346 L

3. NaCl のモル数を求めます。モル数 = 質量 / モル質量なので、モル数 = 10 g / 58.5 g/mol = 0.1709 mol

4. モル濃度を求めます。モル濃度 = モル数 / 溶液の体積なので、モル濃度 = 0.1709 mol / 0.09346 L = 1.828 M

**問題2**

1. 588 mg/dL を g/L に変換します。

588 mg/dL=588mgdL×1 g1000 mg×10 dL1 L=5.88 g/L588 \text{ mg/dL} = 588 \frac{\text{mg}}{\text{dL}} \times \frac{1 \text{ g}}{1000 \text{ mg}} \times \frac{10 \text{ dL}}{1 \text{ L}} = 5.88 \text{ g/L}

2. NaCl のモル濃度を求めます。

モル濃度=濃度 (g/L)分子量 (g/mol)=5.88 g/L58.5 g/mol=0.1005 mol/L \text{モル濃度} = \frac{\text{濃度 (g/L)}}{\text{分子量 (g/mol)}} = \frac{5.88 \text{ g/L}}{58.5 \text{ g/mol}} = 0.1005 \text{ mol/L}

3. NaCl は水中で Na+ と Cl- に電離します。Na+ の価数は 1 なので、Na+ の当量濃度はモル濃度と等しくなります。

4. 当量濃度を求める。当量濃度(eq/L)=モル濃度(mol/L)×価数

当量濃度=0.1005 eq/L \text{当量濃度} = 0.1005 \text{ eq/L}
**問題3**

1. 1110 mg/dL を g/L に変換します。

1110 mg/dL=1110mgdL×1 g1000 mg×10 dL1 L=11.1 g/L1110 \text{ mg/dL} = 1110 \frac{\text{mg}}{\text{dL}} \times \frac{1 \text{ g}}{1000 \text{ mg}} \times \frac{10 \text{ dL}}{1 \text{ L}} = 11.1 \text{ g/L}

2. CaCl2 のモル濃度を求めます。

モル濃度=濃度 (g/L)分子量 (g/mol)=11.1 g/L111 g/mol=0.1 mol/L \text{モル濃度} = \frac{\text{濃度 (g/L)}}{\text{分子量 (g/mol)}} = \frac{11.1 \text{ g/L}}{111 \text{ g/mol}} = 0.1 \text{ mol/L}

3. CaCl2 は水中で Ca2+ と 2Cl- に電離します。Ca2+ の価数は 2 なので、Ca2+ の当量濃度はモル濃度の2倍になります。

4. 当量濃度を求める。当量濃度(eq/L)=モル濃度(mol/L)×価数

当量濃度=0.1 mol/L×2=0.2 eq/L \text{当量濃度} = 0.1 \text{ mol/L} \times 2 = 0.2 \text{ eq/L}
##

3. 最終的な答え

1. 10% NaCl 水溶液のモル濃度: 1.828 M

2. 588 mg/dL の NaCl 水溶液中の Na+ の当量濃度: 0.1005 eq/L

3. 1110 mg/dL の CaCl2 水溶液の当量濃度: 0.2 eq/L

「応用数学」の関連問題

質量がそれぞれ0.2kgと0.3kgの物体AとBが、滑らかな水平面上に軽い糸で繋がれている。物体Aには左向きに1.0Nの力が、物体Bには右向きに1.5Nの力が加わっている。 (1) A, Bはどちら向...

力学運動方程式物理加速度張力
2025/7/26

質量2kgの物体Aと4kgの物体Bが軽い糸で繋がれて水平面上に置かれている。物体Bを12Nの力で右向きに引くとき、 (1) AとBの加速度を求める。 (2) AB間の糸の張力を求める。

力学運動方程式物理
2025/7/26

質量がそれぞれ2kg、3kgの物体A, Bが接して、なめらかな水平面上に置かれている。Aを右向きに20Nの力で押したとき、(1)物体の加速度、(2)A, Bが押し合う力をそれぞれ求める。

力学ニュートンの運動方程式加速度質量
2025/7/26

つるまきバネの下端に50gのおもりをつるすと全長が22cmになり、80gのおもりをつるすと全長が28cmになった。何もつるさないときのバネの長さと、このバネの弾性定数を求める問題です。

フックの法則弾性連立方程式物理
2025/7/26

与えられた2つの消費関数について、グラフを描き、限界消費性向を求める問題です。 消費関数は以下の通りです。 (1) $C = 100 + 0.8Y$ (2) $C = 150 + 0.7Y$ ここで、...

消費関数経済学グラフ一次関数限界消費性向
2025/7/26

## 問題の内容

ギブスの相律相図ギブズエネルギー熱力学自由度
2025/7/26

画像には、国際貿易に関する2つの問題(5.6と7)の一部が含まれています。5.6では相対価格と需要曲線(RD)に関する図が示され、7では貿易後の両国の所得と予算制約式に関する記述があります。特に7では...

経済学予算制約式相対価格貿易
2025/7/26

$4.32^n$ の整数部分が4桁であるような整数 $n$ の個数を求める問題です。ただし、$\log_{10} 2 = 0.3010$ および $\log_{10} 3 = 0.4771$ を使用し...

対数常用対数不等式桁数
2025/7/26

$\mu(x) = e^{\int 1 dx} = e^x$

微分方程式1階線形微分方程式積分因子
2025/7/26

$x$軸に沿って伝わる正弦波について、時刻$t=0$[s]における波の変位$y$の空間的な変化(図1)と、位置$x=0$[m]にある媒質の変位$y$の時間的な変化(図2)が与えられている。 (1) こ...

波動正弦波物理
2025/7/26